株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(以下、TMN)は、同社の新決済端末「UT-X20」の1号案件として、ウエルシアホールディングスのドラッグストアに採用されたことを発表しました。すでにウエルシアグループの全国のドラッグストアへ1.2万台超の導入が完了しており、最大1.3万台の導入を予定しています。
ウエルシアグループは、2015年からTMNの電子マネー決済サービスを活用しています。キャッシュレス比率の高まりとともに増加する新たな決済ニーズへの対応や、不便さを改善するため、両社は様々な取り組みを行いながら関係を深めてきました。
今回発売された「UT-X20」は、あらゆる設置環境を想定した機能を搭載した全方位型の決済端末となっています。クレジットや電子マネー、共通ポイント等のマルチ決済に対応しており、クレジットカード情報の内回りと外回り、いずれの接続方法も選択可能です。磁気カード・接触ICカード・タッチ決済を1つのボタンで操作できる3面待ちで、POSとも容易に接続できます。
また、クレジットカード情報非保持化に対応する「P2PE」認定を取得していることから、クレジットカードの取扱い事業者に義務付けられている要件対応を大幅に軽減することが可能です。
TMNは、これらの性能・機能に加えて、2015年から蓄積されたウエルシアグループでの決済環境への理解の深さと対応力が評価され、「UT-X20」の採用に至ったと分析しています。
本端末の対応サービスには、電子マネー14ブランド(WAON、交通系IC、iD、QUICPay、楽天Edyなど)、クレジットカード7ブランド(VISA、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club International、DISCOVER、Union Pay)、共通ポイント2ブランド(WAONポイント、Vポイント)が含まれています。
TMNは今後もサービスプロバイダーおよび決済端末メーカーの両面から、流通事業者のあらゆるニーズに対応することで、安全で便利な消費社会の創出に貢献していく方針です。
小売業界ではキャッシュレス決済の多様化が急速に進んでおり、消費者の利便性向上と店舗オペレーションの効率化の両立が課題となっています。「UT-X20」のような多機能かつセキュリティ性の高い決済端末の導入は、この課題解決に大きく貢献するものと期待されています。今後も小売業界におけるキャッシュレス化の進展に伴い、決済端末の高機能化と導入拡大が加速していくでしょう。