エスエス製薬株式会社の解熱鎮痛薬ブランド「EVE(イブ)」とウエルシア薬局株式会社は、働く女性の活躍推進を目的とした「女性店長比率向上プロジェクト」を開始しました。
このプロジェクトでは、ウエルシア薬局の全国各地の店舗で現役店長として勤務する15名の女性社員が「女性店長キャリアアンバサダー」に任命されます。彼女たちは、店長候補の女性社員をサポートするほか、ドラッグストア業界で働く女性がキャリアの可能性を広げられるよう、社内外に情報を発信します。
EVE独自のメンタリングノウハウである「BeliEVE Mentoring Program」を活用したアクションも含まれており、より多くのウエルシア薬局の女性社員が多様な女性店長ロールモデルと出会い、自分らしいキャリアと向き合うモチベーションを高めることが期待されています。
ウエルシア薬局は女性管理職比率・女性店長比率30%を目指しているものの、現在は女性管理職比率16%・女性店長比率15%にとどまっています。その背景には、店長というキャリアに対するネガティブな印象も一因とされています。「不規則な生活を強いられる」「休暇取得も周囲の状況に配慮する必要がある」などの声が挙がっており、こうした課題の解決に向けて本プロジェクトが立ち上げられました。

プロジェクトでは、キャリアアンバサダーによるメンタリングや情報発信を通じて、女性社員のキャリア意識向上や店長志望率の上昇を目指します。また、社会人5年目からキャリア意識に男女間の格差が生まれるという「5年目の分岐点」や、10年目を境に急増する「10年目の壁」といった課題にも取り組みます。

エスエス製薬 EVEアシスタントブランドマネージャーの平川梨絵氏は、「これまでも女性の痛みに寄り添い、健康をサポートしてきましたが、今回の協働により、さらに一歩進んだ形で働く女性のキャリアを応援できることを大変嬉しく思います」とコメントしています。同氏は、本プロジェクトが女性社員にとってキャリアに対する前向きなモチベーションとなり、次のステップへ進む力となることに期待を示しています。
また、ウエルシア薬局 人事本部人事企画部長の西村佳代氏は、ドラッグストアの従業員が多数の顧客との接点はある一方で、事業所単位の人数が限定的なため、先輩との出会いによりキャリアを描く機会が少ないことを指摘。「アンバサダーたちから前向きなエネルギーを波及させていくとともに、社内のロールモデル・ロールパーツ発信によって、自身のキャリア形成を考えるきっかけづくりをして参ります」と述べました。