
W2株式会社は、ECを「商品を売る場所」から「顧客の商品選びを支援し、売上を生み出すメディア」へ進化させるAIエージェント基盤「W2 SmartHub」を正式リリースしました。同社が展開するコマースプラットフォーム「W2 Commerce」の上位機能として位置づけられます。
分散したデータを統合し購買までを可視化
近年、消費者の商品購入では、ECの商品ページに加えて記事やSNS、レビュー、動画、生成AIなど、さまざまな情報接点が重要になっています。一方で企業側は、ECの購買データや店舗POS、顧客情報、コンテンツなどが分散しており、「どのコンテンツが購買につながったのか」を把握しづらいという課題を抱えていました。
W2 SmartHubは、EC・店舗・基幹・メディアなどのデータを統合し、AIが「何を伝えるか」の企画からコンテンツ制作、公開、効果検証、改善までを一気通貫で支援します。同社はこの取り組みを「メディアコマース」と呼び、単にコンテンツを増やすのではなく、「知る→理解する→選ぶ→購入する」という顧客行動をデータで捉え、施策を継続的に売上へつなげる考え方だと説明しています。
第一弾は4つのAIプラグインを提供
今回の第一弾では、4つのAI機能が提供されます。1つ目は商品別の販売・閲覧データを分析し、「見られているのに売れていない商品」などから必要なコンテンツを企画・制作する機能です。2つ目は顧客のレビューやSNS投稿を分析し、購買の参考になるコンテンツを選定してCVRへの貢献度を検証する機能となります。
3つ目は商品やコンテンツをAIが解析し、「利用シーン」や「悩み」「購買動機」などのタグを自動生成することで、カテゴリだけでは見つけにくい商品との出会いを創出する機能です。4つ目は購買履歴や商品属性をもとに、顧客ごとに最適な商品やコンテンツを提案し、A/Bテストで精度を継続的に高める機能となっています。これらを共通のデータ基盤上で連携させることで、情報接触から購買までのつながりを可視化できるといいます。
第二弾は2026年10月に発表予定
同社は2026年10月を目途に、AIによるデータ活用・顧客理解・施策改善などの領域へ機能を拡張した追加プラグインをリリースする予定です。最終的には「知る→理解する→興味を持つ→選ぶ→購入する→効果を検証する」という一連の顧客行動を一つのデータ基盤上で捉え、AIによって継続的に改善する仕組みを目指すとしています。

