株式会社クラダシは、「mottECO普及コンソーシアム」とともに運営する「食べ残し持ち帰りガイドライン普及委員会」の取り組みが、環境省の「令和7年度 食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業」に採択されたと発表しました。
同事業は、飲食店等における食べ残しの持ち帰りをより身近な文化として広め、外食産業や食品小売業から発生する食品ロス削減を図ることを目的として環境省が支援するものです。
「mottECO普及コンソーシアム」では、ホテル事業9、外食事業12、中食事業1、自治体3、大学2、その他3、合わせて30団体が連携し、食品ロス削減に取り組んでいます。「mottECO」には「もっとエコ」「持って帰ろう」というメッセージが込められており、環境省のコンテストで大賞を受賞した作品から生まれた名称です。
クラダシは「日本で最もフードロスを削減する会社」をビジョンに掲げ、持続的に社会課題の解決に取り組むビジネスを展開しています。賞味期限が切迫した食品や季節商品、パッケージの汚れや自然災害による被害などが原因で通常の流通ルートでの販売が困難な商品を買い取り、マーケット「Kuradashi」で販売することでフードロス削減を推進しています。
今回採択された事業において、クラダシが実施する取り組みは2つです。まず、連携する33自治体を対象として、地域の個人飲食店や独立系ホテルへのガイドライン普及に取り組みます。自治体とmottECO普及コンソーシアムとの意見交換やフードロス削減プロセスの紹介などを通じて、各自治体内での取り組み拡大を促進します。
さらに、Kuradashiユーザー向けのオンラインキャンペーンによるガイドライン普及を推進する計画です。食品ロス削減月間に特設サイトやSNS、メールマガジンでmottECOを広く周知するコンテンツを掲載し、一般消費者への認知度向上を図ります。
また、2025年7月1日にはイベント「食べ残しをなくそう!食品ロス削減 mottECO FESTA 2025」を東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開催予定です。関係省庁や有識者、事業者によるパネルディスカッションや事例発表、ブース出展などが行われます。
本取り組みを通じて、クラダシは地域および広範な消費者層におけるフードロス削減と環境保全の取り組みを加速させ、持続可能な食品消費行動の定着に寄与することを目指しています。小売業界においても、食品ロス削減への関心が高まる中、こうした官民連携の取り組みが業界全体の意識向上と具体的な行動変容につながることが期待されます。