ファンケル、「送料無料」の表示を5月に変更 置き配など物流2024年問題対策を推進

・送料表示を「ファンケル負担」に変更
・「置き配」と「おまとめ配送」で環境負荷低減
・物流2024年問題への積極的な対応策

企業 経営戦略
ファンケル、「送料無料」の表示を5月に変更 置き配など物流2024年問題対策を推進

株式会社ファンケルは、2024年5月8日より通信販売サイト「ファンケルオンライン」を含む会報誌・広告における「送料無料」の表示を「送料はファンケル負担」または「送料当社負担」へと変更すると発表しました。表示方法の変更は、物流2024年問題に対応し、持続可能な物流システムの構築を目指す取り組みの一環です。

ファンケルは年間約700万件の通信販売注文を処理しており、これまで配送業者と連携して顧客へ製品を届けてきました。2023年12月に消費者庁から発表された自主的な対応要請を受け、送料無料表示の見直しに踏み切ったとのことです。

さらに、4月18日から6月30日まで、配送回数の削減を目的とした「置き配」と「おまとめ配送」の利用を促す2つの取り組みを実施します。再配達の減少に寄与する「置き配」サービスを選んだユーザーに対して、1回あたり10ポイントのファンケルポイントを追加。また、「おまとめ配送」では、定期便と別製品の注文を一緒に配送することで、通常の倍となる60ポイントを付与します。

物流2024年問題による人手不足が懸念される中、ファンケルは社会インフラとしての物流を維持するための取り組みを推進しています。化粧品通販大手のファンケルが、荷主企業としての責任を果たして物流課題の解消に積極的に取り組む姿勢を示すことで、持続可能な物流システムの構築に対する社会全体の意識向上が期待されます。

《Commerce Innovation編集部》