BASE株式会社は2026年5月25日、ネットショップ作成サービス「BASE」において、入金待ちの請求書を早期に資金化できる新機能「請求書買い取り」の提供を開始したと発表しました。
「請求書買い取り」は、BASEを利用するショップが取引先に発行した請求書の売掛債権をBASEが買い取るサービスです。通常、請求書払いでは支払いサイトが30日~60日に設定されることが多く、その間は手元のキャッシュが不足しがちです。本サービスを活用することで、支払期日を待たずに資金を受け取ることができます。申請から最短翌日に入金が完了するため、急な仕入れや運転資金の確保にも対応しやすくなっています。
注目すべき点は、取引先に知られることなく利用できる仕組みです。ファクタリング(債権譲渡)を活用したサービスでは、利用していることが取引先に通知される場合もありますが、「請求書買い取り」では取引先への連絡が不要なため、ビジネス上の関係に影響を与える心配がありません。また、利用にあたって面倒な審査書類を大量に提出する必要もなく、BASEの管理画面から手続きが完結するシンプルな設計となっています。
BASEでは以前から、将来の売上をAIが評価して買い取る「YELL BANK」を提供していました。「請求書買い取り」はそれに加わる新たな資金調達手段として、実店舗への卸販売やポップアップストアなど、オンライン以外のBtoB取引でも資金繰りが逼迫しやすい場面をカバーすることを目指しています。EC販売に留まらず多角的に事業展開するショップにとって、活用の幅が広いサービスといえます。
EC市場の拡大に伴い、ネットショップを運営しながら実店舗や卸取引も並行する事業者が増加しています。売上が立っても実際の入金まで時間がかかるというキャッシュフローの課題は、多くの中小規模事業者が直面する悩みです。特に成長期の事業者は、売上増加と比例するように仕入れ費用も増大するため、入金と支払いのタイミングのズレが経営上の大きなリスクとなります。BASEは今回のサービスを通じて、ショップオーナーが資金繰りに縛られることなく、本来の事業拡大に集中できる環境を整えていくとしています。

