カルビーと日本食品製造が業務提携 シリアル市場を活性化

・日食とカルビーが業務提携
・シリアル市場の活性化目指す
・健康社会の実現を図る

企業 資金調達/M&A/提携
カルビーと日本食品製造が業務提携 シリアル市場を活性化
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カルビー株式会社と日本食品製造合資会社(以下、日食)は、シリアル商品の販売に関する業務提携を発表しました。日食が製造するオートミールやコーンフレークなどのシリアル商品をカルビーが仕入れ、多様化する需要に最適な提案を実現することで、国内のシリアル市場活性化及び健康社会の実現を目指します。

日食は1918年に創業し、1929年に日本で初めてシリアルを製造したメーカーです。国内シェアNo.1ブランドのオートミールをはじめ、コーンフレークやミューズリーなど様々なシリアル食品を製造・販売しています。一方、カルビーは1988年にシリアル市場に参入し、1991年にはフルーツグラノーラ「フルグラ®」を発売。2017年にコーンフレーク事業から撤退してグラノーラ事業に絞り、現在はシリアルブランド売上No.1の「フルグラ®」を中心にシリアル商品を展開しています。

両社は、コロナ禍の巣ごもり需要が一段落したことを受け、持続的なシリアル消費の創出に向けて約1年にわたり協議を進めてきました。その結果、第一歩として販売の一部に関して業務提携することとなりました。カルビーは「フルグラ®」などの自社商品に加え、日食が製造する「日食プレミアムピュアオートミール」や「日食プレミアムコーンフレーク」などを販売します。

カルビーの代表取締役社長兼CEOである江原信氏は、2023年度にTVCMやコラボレーション商品など様々な施策による話題作りに取り組んできたことに言及した上で、「日本食品製造と手を組み、幅広い商品ラインナップを提案することで、シリアル需要を活性化させ、朝食市場をより豊かで楽しく健やかなものに成長させていく」とコメントしています。

日本食品製造合資会社の代表社員である戸部謙ルイス氏は「高齢化及び世帯の小規模化が進む日本市場において、消費者のニーズと健康、簡便且つ個食性の高いシリアル食品の親和性は高まっている」と分析。「シリアル食品の喫食機会を、本提携を通じ高める事により、シリアル市場の活性化及びサステナブルな健康社会と高齢者の健康寿命の向上が実現できる」と述べました。

カルビーと日本食品製造は、今回の提携を皮切りに、シリアル市場の活性化に向けたシナジーを生み出していく計画です。それぞれ強みとなる商品を有する両社の提携により、市場のさらなる発展と健康社会への貢献が期待されます。

《Commerce Innovation編集部》