パル、実在スタッフをモデルにしたAI「ファッションメイト」の接客実験で売上創出

・AI接客で売上創出に成功
・パーソナライズされた提案が鍵
・今後の顧客体験向上に期待

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パル、実在スタッフをモデルにしたAI「ファッションメイト」の接客実験で売上創出

株式会社パルが運営するファッションEC「PAL CLOSET(パルクローゼット)」と、AIコミュニケーションソリューションを提供するAIQ株式会社は、共同で開発したAIスタッフ「ファッションメイト」を活用したAI接客実証実験において、売上創出という成果が得られたことを発表しました。

「ファッションメイト」は、パルの人気スタッフをモデルにしたAIです。顧客の好みやライフスタイルに合わせたファッション提案を行い、自然なコミュニケーションを実現します。「春のパルクロウィーク」期間に行った今回の実証実験では、約200名のファッションメイトが13日間にわたり接客を行い、10,000回以上の会話を通じてAI接客の可能性を検証。その結果、17,000円台のジャケットを含む複数の商品が購入される成果を上げました。

パルは、スタッフの個性や創意工夫を重視しており、インフルエンサースタッフのInstagram投稿を分析・学習したAIスタッフ「ファッションメイト」は、本人さながらのコミュニケーションを提供。従来のECでは実現できなかった新たな顧客体験を生み出しました。今後もAIを活用してスタッフの活躍の場を広げ、顧客に驚きと感動を提供するサービスを展開していく方針です。

AIQの渡辺求氏は、「特許技術AIによりインフルエンサースタッフの個性を理解し、スタッフの『もう一人のわたし』を実現することで、新たな顧客体験を提供できた」と述べ、人とAIの共存を目指す取り組みとして、今後もパルと連携し、未来の購買体験をデザインしていく意向を示しました。

「ファッションメイト」は顧客に寄り添い、深いコミュニケーションを築くことができます。パルとAIQは、機能をさらに向上させ、より多くの顧客にAI接客を提供していく予定です。今回の実証実験により、AIが接客においても大きな役割を果たせるということが明らかになりました。今後、さまざまな業態における顧客体験の向上に活用することが期待されています。

《Commerce Innovation編集部》