ネスレとJR貨物、長距離で実施中の鉄道輸送を中距離にも拡大

ネスレ日本株式会社とJR貨物グループは、長距離輸送を対象として実施している貨物鉄道による輸送を段階的に中距離輸送にも拡大し、持続可能な物流モデルの構築に向けて共同で取り組むことに合意しました。

企業 資金調達/M&A/提携
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ネスレ日本株式会社と日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)およびそのグループ会社である全国通運株式会社、日本運輸倉庫株式会社は、長距離輸送を対象として実施している貨物鉄道による輸送を段階的に中距離輸送にも拡大し、持続可能な物流モデルの構築に向けて共同で取り組むことに合意しました。

物流業界においては、脱炭素化の遅れやトラックドライバー不足などの問題が懸念されています。2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量半減、2050年までに実質排出量ゼロを達成することを目指しているネスレ日本では、環境へ配慮する取り組みを進めてきました。物流分野では、トラックから貨物鉄道や船舶などに輸送を切り替える「モーダルシフト」を推進しています。

貨物鉄道や船舶を用いた輸送は、一度に大量輸送が可能です。そのためトラック輸送よりも環境負荷が小さく、トラックドライバーの負担軽減につながる点でも注目を集めています。長距離になるほど効率的な輸送が期待できるため、これまでネスレの「モーダルシフト」の取り組みでは、走行距離500km以上の長距離輸送を中心に採用してきました。

今回、ネスレ日本とJR貨物グループは、より貨物量の多い中距離輸送においても、新たな輸送網の構築に取り組むことを決定。200~350kmを中心帯とした中距離輸送を対象として、段階的に貨物鉄道輸送を取り入れていきます。

具体的には、2024年2月より、静岡県にあるネスレ日本島田工場から大阪府のJR貨物百済貨物ターミナル駅を経由した関西方面への鉄道輸送を開始する予定です。その後、さらに移行を進めていき、茨城県のネスレ日本霞ヶ浦工場から東京都のJR貨物隅田川駅を経由した東北方面への輸送にも取り組むことを想定しています。

ネスレ日本 国内での生産拠点

ネスレ日本 「持続可能な物流」への取り組み

《Commerce Innovation編集部》