Amazonが日本向け新型電動アシスト自転車を発表、ラストワンマイルの配達効率と安全性を向上

・Amazonが日本向け新型リヤカー付き電動アシスト自転車を発表
・バッテリー性能30%向上、安全性能も強化された新モデル
・33都道府県で導入済み、ラストワンマイル配送の効率化を目指す

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Amazonが日本向け新型電動アシスト自転車を発表、ラストワンマイルの配達効率と安全性を向上

Amazonは2024年10月9日に、米国テネシー州ナッシュビルで開催されたイベント「Delivering The Future」において、日本向けの新型リヤカー付き電動アシスト自転車を発表しました。新モデルの電動アシスト自転車は、安全で迅速かつ効率的な配達を実現するために開発されたもので、デリバリーサービスパートナー(DSP)の配達業務をサポートします。

リヤカー付き電動アシスト自転車の運用は、2023年から開始されました。現在は33の都道府県において数百台の電動アシスト自転車が導入されており、その数は毎月増加しています。本取り組みは、Amazonが日本国内でラストワンマイル配送とドライバーの働き方に関わる施策の拡大に向けて行う250億円の追加投資の一環です。

改良した新型モデルの特徴として、より強力なモーターの搭載により、軽い力でスムーズな加速と坂道走行が可能になりました。また、バッテリー性能が向上し、1回の充電による走行距離が約30%伸びたことで、長距離の配達にも対応できるようになっています。安全面では、高硬度素材の採用により耐荷重が向上し、ブレーキ性能も強化されました。これにより、雨天時の運転における安全性が向上します。

アマゾンジャパン合同会社 アマゾンロジスティクス代表のアヴァニシュ ナライン シング氏は、「新モデルは、より安全性が高く、使いやすく、パワフルで、1回の充電でより長い距離を走行でき、快適な乗り心地を提供します」と紹介し、「電動アシスト自転車による配達は、経験の有無にかかわらず、より多くの人が配達できるようになり、配送ネットワークの脱炭素化にも寄与する、未来のラストワンマイル配送を支える重要なものです」と述べています。

電動アシスト自転車による配達の拡大は、Amazonの環境への取り組みにも貢献するものです。自動車での通行が難しい地域でより便利な配達を実現させるだけでなく、温室効果ガスの排出量が少ない配達方法としても注目されています。

新型電動アシスト自転車の導入により、Amazonは日本におけるラストワンマイル配送の効率化と環境負荷の低減を同時に進めていきます。今後も、顧客満足度の向上と持続可能な物流システムの構築に向けて、さらなる革新が行われることでしょう。

《Commerce Innovation編集部》