Amazon、国内最大規模のAmazon Roboticsを導入するフルフィルメントセンター新設を発表

・Amazon、相模原市に新FC設立
・国内最大級のロボティクス導入
・地域経済への貢献と雇用創出

テクノロジー その他
Amazon、国内最大規模のAmazon Roboticsを導入するフルフィルメントセンター新設を発表

Amazonは、神奈川県相模原市に新たなフルフィルメントセンター(以下FC)を開設することを発表しました。稼働開始は、2024年4月となる予定です。新拠点は、延べ床面積約15万平方メートル、商品保管容量約150万立方フィートを誇り、国内最大のAmazon Roboticsを導入するFCとなります。相模原市で2拠点目、神奈川県内では5拠点目となるこのFCは、Amazon Roboticsに加えて紙袋自動梱包機など、最新テクノロジーを駆使した施設です。

新フルフィルメントセンターの特徴

Amazon Robotics

Amazon Roboticsは、ロボットが商品棚を持ち上げて移動するシステムで、効率的な商品の入出荷を支援します。新拠点では約3,000台のドライブ(ロボット)と約35,000台のポッド(商品棚)を導入し、国内最大規模のロボティクス拠点となります。従来の固定棚に比べ最大約40%多くの在庫を保管でき、中小規模の販売事業者も商品の品揃えを増やすことが可能です。

紙袋自動梱包機

Amazonは梱包資材削減に向けて、段ボール製の箱の代わり紙袋で配送する商品を増やすなど、梱包の簡素化を推進してきました。新拠点では、紙袋自動梱包機を導入して、資材削減の取り組みを強化。購入者の開封や廃棄処理の手間を低減することにより、買い物体験を向上させます。

地域経済への貢献

本FCでは一日最大65万個以上の商品出荷を見込み、エリアマネージャーや安全・衛生管理者など、さまざまな職種で数千の雇用機会を創出します。また、地域社会との交流を通じて、子供たちに向けた科学技術分野の学びの機会も提供する予定です。

2022年、Amazonの日本への投資額は1.2兆円を超え、2010年からの総投資額の約20%に相当します。本投資は、日本の企業や地域社会の成長を促進するAmazonの持続的な取り組みを示しています。アマゾンジャパン合同会社のジャパン オペレーション代表である島谷恒平氏は、新拠点による地域経済への貢献と、中小規模の販売事業者への支援を強調しました。

Amazonは、顧客を起点にすることや、創造への情熱、優れた運営、長期的な発想を理念に掲げ、安全で持続可能なビジネスモデルの構築を目指しています。物流改革を迫られる日本国内において、テクノロジーを活用したFCを開設してサービスの質を向上させることは、理念に基づいた姿勢といえます。

《Commerce Innovation編集部》