郵船ロジ、英国のeコマース向け配送プラットフォーム事業会社を買収

・郵船ロジスティクス、英国Noel Topcoを買収
・eコマース市場拡大への戦略的投資
・物流サービスの差別化と事業成長を目指す

企業 資金調達/M&A/提携
郵船ロジ、英国のeコマース向け配送プラットフォーム事業会社を買収

日本郵船株式会社は、グループ会社である郵船ロジスティクス株式会社の英国法人International Logistics Group Limited(以下「ILG社」)が、日本時間2024年2月21日に英国の持株会社Noel Topco Limited(以下「Noel Topco社」)を買収したことを同月26日に発表しました。Noel Topco社は、物流プラットフォームサービス事業会社Global Freight Solution Limited(以下「GFS社」)など10社を傘下に持つ企業です。

GFS社の買収は、日本郵船グループが2023年3月に発表した中期経営計画「Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -」の戦略の一環として行われました。同計画では、物流事業の成長戦略として「両利きの経営」を掲げており、既存事業の利益を新規事業に再投資し、成長を目指す方針を打ち出しています。

ILG社は、eコマース事業者向けに商品の受注から配送までを一手に請け負うフルフィルメント事業を専門としています。英国のeコマース市場は、中国、アメリカに次ぐ世界第3位の規模を誇り、ILG社はこれまでにも市場の需要に応えて事業を拡大してきました。

一方、今回買収したNoel Topco社の主要事業会社であるGFS社は、商品配送や返品に関するプラットフォームサービスを提供しており、消費者、eコマース小売事業者、フルフィルメント拠点、運送事業者間の管理・連携を行っています。郵船ロジスティクスグループは、Noel Topco社を買収することにより、物流事業におけるサービスの拡充と差別化を図り、eコマース市場での強固な事業基盤の構築とさらなる成長を目指します。

Noel Topco社は2017年に設立され、2022年度のグループ売上高は81.4百万ポンド(約154億円)に達していました。今後、郵船ロジスティクスグループの国際的な物流ネットワーク拡大に貢献することが期待されています。

《Commerce Innovation編集部》