味の素とイングリウッドが資本業務提携、食と健康の新サービス展開へ

・イングリウッドと味の素社が資本業務提携
・食と健康のソリューションサービスを構築
・冷凍弁当「あえて、」2024年1月提供開始

企業 資金調達/M&A/提携
味の素とイングリウッドが資本業務提携、食と健康の新サービス展開へ

味の素株式会社とリテール業界のDXを支援するソリューションプロバイダーの株式会社イングリウッドは、資本業務提携契約を締結しました。本提携は、味の素社のおいしさ設計技術やアミノサイエンス®を基にした健康・栄養の知見と、イングリウッドがEC領域で培った商品企画・マーケティング・販売のノウハウを組み合わせ、「食と健康のソリューションサービス」の構築を目指すものです。

味の素社は、アミノサイエンス®を活かした成長領域の一つとして、フード&ウェルネス領域でのパーソナルな価値提供を目指しています。イングリウッドは、2005年の創業以来、様々な製品の企画・販売を通じてEC領域での知見を蓄積してきました。

日本の小売市場は横ばいで推移している一方、EC市場は14兆円規模に達し、拡大を続けています。一方で分類別に見ると、食品等は4%程度と進展の余地がある状況です。その中で、冷凍総菜のEC市場はコロナ禍を経て利用が進んでいます。こうした背景を受け、両社は提携に基づく事業の第一弾として、2024年1月31日より、宅配冷凍弁当サービス「あえて、」の提供を開始しました。本サービスは、一人ひとりのニーズに寄り添ったパーソナルな価値を提供することを目的としています。

味の素社執行役常務の川名秀明氏は、イングリウッドのEC領域での知見・データ・インフラを活用し、パーソナルな価値提供を通じたソリューションサービスの実現を目指すとコメント。イングリウッド代表取締役社長兼CEOの黒川隆介氏は、両社の親和性が高いことから提携に至ったと述べ、食品業界におけるEC領域の発展に寄与する意向を示しました。

今回の資本業務提携は、各社の強みを生かした新たな価値創出の試みであり、食品分野のEC展開を両社がどのように推進していくのか注目されます。

《Commerce Innovation編集部》