ファミマ、「ファミロッカー」実証実験開始 レジを介さず荷物の発送・受取が可能に

株式会社ファミリーマートは、レジを介さず荷物の発送・受取ができる自社運用のスマートロッカー「ファミロッカー」の実証実験を、2023年10月16日より東京、神奈川の29店舗で開始しました。

企業 経営戦略
ファミマ、「ファミロッカー」実証実験開始 レジを介さず荷物の発送・受取が可能に
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株式会社ファミリーマートは、レジを介さず荷物の発送・受取ができる自社運用のスマートロッカー「ファミロッカー」の実証実験を、2023年10月16日より東京、神奈川の29店舗で開始しました。2023年12月までに東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県650店舗に設置し、順次サービスを開始します。

「ファミロッカー」は、配送事業者やEC事業者、フリマサイトで発行された2次元コードをロッカーにかざすだけで(※一部は番号入力タイプ)、いつでも荷物の発送と受取が可能となるサービスです。開発は、電子部品実装ロボットや工作機械事業を展開する株式会社FUJIが担当しました。

物流2024年問題が目前に迫り、荷物の発送や受取が可能なロッカーのニーズは年々高まっています。EC市場の拡大やフリマサイトによる個人間取引の増加、コロナ禍における生活様式の変化により、小口荷物の取扱い量は増加傾向です。ファミリーマート店舗で扱う荷物も5年前に比べ約1.3倍に増加し、従業員の作業負荷や荷物の保管場所が課題となっていました。

「ファミロッカー」の設置により利用者は、マルチコピー機やレジに並ぶことなく、いつでも荷物の発送と受取が可能となります。従業員においても、1件あたり数十秒を要するレジでの荷物の取扱い業務が削減されるほか、荷物を事務所やバックヤードで保管する必要がなくなり、保管場所問題の解決も期待されています。

「ファミロッカー」サービス内容

発送できるのは、ヤマト運輸と日本郵便のサービス、および両社が配送を担当する5種のサービス(メルカリ、ヤフオク!、PayPayフリマ、楽天ラクマ、モバオク)の荷物です。受取は、ヤマト運輸と日本郵便が配送する荷物、および不在により届けられなかった書留郵便物等に対応します。

また、受付可能な荷物は「常温保管可能なもの」です。荷物のサイズは、各配送事業者の規約に準じます。ロッカー設置店舗は、ファミリーマートのホームページにて確認可能です。

ファミリーマートは今後、「ファミロッカー」にあらゆる荷物を集約することで、配送の効率化に繋げるとともに、店舗業務の削減効果、利用実績、事業性を精査の上、本格展開の検討を進めていきます。

《Commerce Innovation編集部》