女性トレンド総研は、消費の8割において決定権を握る「女性」を対象に実施した「お買い物の情報収集」に関する調査の結果を、2023年3月10日発刊「HERSTORY REVIEW4月号内」にて発表しました。調査対象は、15歳以上の女性635名です。
「買い物をする前に情報収集を行いますか」と尋ねたところ、「はい」の回答が80.3％を占めました。多くの女性が、事前に買うアイテムをある程度絞り込んでから買い物をすることがわかる結果となっています。下のグラフには示されていませんが、年代別に見ると、10～40代は8割以上が「はい」、50～60代は約7割が「はい」と回答していたとのことです。
「買い物の情報収集として1番参考にするSNS」という質問（1つ回答）のトップ3は、「Instagram」66.3％、「Twitter」11.4％、「YouTube」8.9％となりました。1位のInstagramは、文章よりも写真・動画が目立ち、買い物との親和性が強いことから圧倒的多数となったようです。全年代において、「Instagram」という回答が5割超となっていました。
「普段チェックする情報源」のトップ3は、「SNS」80.5％、「テレビ番組」77.3％、「Web検索」58.3％でした。SNSはエンターテイメントやコミュニケーションツールとしてだけではなく、日々の情報収集でも存在感があるようです。年代別データでは、10～40代はSNSが1位でしたが、50代以上になると逆転して、テレビ番組が1位となっていました。
「買い物の情報収集源」は、「SNS」が全てのカテゴリーで1位となっています。2位以降に着目すると、「食」の分野は2位「テレビ番組」47.5％、3位「Web検索」36.3％、4位「友人・知人・家族のクチコミ」32.9％となっており、テレビ番組で扱われる割合が高いため、影響が大きいようです。
「ファミリー・キッズ」の部門を見ると、2位「Web検索」23.9％、3位「友人・知人・家族のクチコミ」22.4％、4位「公式サイト」21.0％でした。
「美容」分野では2位「公式サイト」37.3％、3位「Web検索」31.8％、4位「クチコミサイト・まとめサイト」29.8％となっています。
学び・余暇は2位「Web検索」39.6％、3位「テレビ番組」34.9％、4位「公式サイト」31.8％でした。ギフト部門は2位「Web検索」40.2％、3位「公式サイト」28.6％、4位「友人・知人・家族のクチコミ」23.5％となっています。
女性たちの事前チェックという機会を逃さず商品を訴求するためには、SNS対策と、カテゴリーに合わせた媒体でのPRが重要だということが明らかになりました。特に「Instagram」は女性へのアプローチにおける最重要ツールとなり、適切な活用方法を確立できれば、売り上げにも大きく貢献するのではないでしょうか。
