
W2株式会社は、コマースプラットフォーム「W2 Commerce」で、MCP(Model Context Protocol)への連携対応の開発を進めていると発表した。MCPはAIモデルと外部システムを標準的な方法でつなぐ仕組みで、EC事業者は普段使っているAIアシスタントツールから、自然言語でW2 Commerce上の運用データを参照できるようになる。
管理画面を開かずにデータを確認
現在のEC運用では、注文状況の確認や商品情報の更新、顧客への対応といった作業のたびに、担当者が管理画面にログインして該当メニューを開く必要があります。一方で、業務にAIアシスタントツールを取り入れる事業者は増えています。AIで分析や文章作成を行った後、その結果をもとに管理画面で改めて操作するという二度手間が生じる場面も見られるようになりました。
MCP連携後は、MCPに対応したAIアシスタントツールへ自然言語で指示するだけで、W2 Commerce上のデータを参照しながら作業を進められます。受注・顧客・売上・在庫の状況を、管理画面を開かずに確認できる点が特長です。
20種以上のデータを組み合わせて参照
MCP経由で参照できるデータは、商品データ、顧客データ、受注データを中心に20種以上に及びます。受注データと顧客データ、商品データと受注データといった複数のデータを組み合わせた確認も、AIアシスタントツールとの1回のやり取りで行えます。
たとえば、受注データと顧客データを組み合わせて「先月の購入者のうち、初めて購入した会員は何人か」を調べる使い方があります。商品データと受注データを組み合わせて、在庫が少なく直近の受注が多い商品を探すことも可能です。
顧客分析や売上分析にも活用
これまで管理画面からデータを出力し、表計算ソフトで集計していた作業も、AIアシスタントツールで分析できます。主な活用例は次のとおりです。
顧客データと受注データから、購入傾向の近い顧客セグメントを見つける
RFM分析で、優良顧客と離反の可能性がある顧客を分ける
初回購入商品ごとに、LTVと2回目の購入率を比較する
同時に購入されやすい商品の組み合わせを見つける
レポートの出力形式を指定すれば、そのまま社内共有用の資料としてまとめることもできます。
今後の展開
W2は今後、MCP経由で扱えるデータや作業の範囲を順次広げていく予定です。EC事業者の運用負荷を抑え、AIを取り入れた運用を進めやすくする機能の開発を続けるとしています。
W2 Commerceは、BtoC・BtoB・海外ECなど複数の事業形態に対応したコマースプラットフォームです。AIを組み込んだ1,000以上の機能を標準搭載し、拡張プラグイン群で高度なコマース戦略と運用を実現するとしています。

