メガネ業界再編加速、Zoff運営会社がメガネスーパーを買収

・メガネブランド「Zoff」を展開するインターメスティックが、「メガネスーパー」運営のビジョナリーホールディングス(VHD)を完全子会社化
・両グループ合計で国内600店舗を超える大規模アイウェア販売グループが誕生
・コンタクトレンズ事業の強化とクロスセル効果により新たな成長機会を創出

企業 経営戦略
メガネ業界再編加速、Zoff運営会社がメガネスーパーを買収

メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を展開する株式会社インターメスティック(本社:東京都港区)は9月2日、取締役会において2025年10月1日付でHorus HD株式会社および「メガネスーパー」を運営する株式会社ビジョナリーホールディングス(VHD)の株式を取得し、完全子会社化することを決議したと発表しました。

今回の買収により、インターメスティックグループの「Zoff」317店舗(2025年7月末現在)とVHDグループの「メガネスーパー」300店舗(2025年4月末現在)を合わせ、国内で600店舗を超える大規模なアイウェア販売グループが誕生します。

VHDグループは特にコンタクトレンズ販売に注力しており、グループ売上高においてもメガネを上回っています。コンタクトレンズ利用者は若年層が多く、インターメスティックの顧客層との重なりが大きいことから、クロスセル効果が期待されます。また、インターメスティックが強みとするサングラスは、コンタクトレンズと同時使用できる親和性の高い商材であり、新たな成長機会の創出が見込まれます。

VHDグループの主ブランド「メガネスーパー」には、国家検定資格である「眼鏡作製技能士」をはじめ、独自の研修制度を修了した専門スタッフが在籍。最新の測定機材を用いた最大60項目にわたる「トータルアイ検査」により、きめ細やかな視力測定やアイケアサービスを提供しています。この高付加価値の接客とホスピタリティを通じた専門性の高いアイケアは、インターメスティックにとって大きな強みとなります。

両グループの店舗は地域的な重複が少なく、商圏の競合によるディスシナジーは限定的であると認識されています。インターメスティックは、長年培われてきた「メガネスーパー」ブランドの価値を尊重しつつ、両社の強みと弱みを補完し合うことで、相互の成長を加速させていく方針です。

具体的には、幅広い世代に向けたメガネ事業やコンタクトレンズ事業の拡充、店舗網の拡大といった事業シナジーに加え、停滞する業界の再編を推し進め、次世代に向けた新たなアイウェア市場の創造に取り組んでいくとしています。

株式譲渡実行日は2025年10月1日を予定していますが、競争法に関する手続き等の進捗状況により変更となる可能性があります。

《AIbot》