TOPPANグループの株式会社ONE COMPATHは、電子チラシサービス「Shufoo!」の新機能として、従来の来店計測を強化したレポーティングサービス「ビジットトラッキング」を2024年10月10日より提供開始しました。
「ビジットトラッキング」は、電子チラシの閲覧から店舗来店までの流れを詳細に分析し、販促活動の改善につなげることを目的としたサービスです。Shufoo!の1,600万人のユーザーデータと、株式会社unerryの月間840億超の人流データを活用し、店舗への来店傾向を可視化したレポートを提供します。

本サービスは、「コンテンツ分析」と「ロイヤリティ分析」、「サマリー/業態比較」に対応しています。コンテンツ分析では、閲覧数や来店数、来店率などの指標でチラシのパフォーマンスを評価し、効果的なデザインや配信タイミングを把握することが可能です。また、休眠顧客や新規顧客の獲得状況も分析できます。
ロイヤリティ分析では、来店頻度に基づいてユーザーをグルーピングし、顧客層の変化を追跡。これにより、新規顧客獲得だけでなく、リピーター育成にも活用できます。サマリー/業態比較は、日次・月次でのチラシ閲覧数と来店数の推移、チラシ配信状況を一覧で表示。業態やエリア単位での平均値と自社の数値を比較し、相対的な評価が可能です。
ONE COMPATHは主にスーパーやドラッグストア、アパレルといった小売企業に対して本サービスを提供し、2026年度までに100社への導入を目指しています。価格は利用企業の規模やレポート内容により異なり、詳細については問い合わせが必要です。
紙のチラシから電子チラシへの移行が進む中で、その効果測定は課題の一つでした。「ビジットトラッキング」の登場により、小売企業は電子チラシの効果をより正確に把握し、効率的なマーケティング戦略を立てることが可能になります。小売企業にとっては、こうしたデジタルマーケティングツールを効果的に活用し、オンラインとオフラインを融合させた販促戦略を構築することが、競争力強化の鍵となりそうです。