株式会社unerryと株式会社カイバラボは、PPIHグループのリテールメディアサービスを拡充するため、新たな連携を開始しました。今回の提携により、unerryが保有する人流ビッグデータとPPIHグループの購買データを組み合わせ、メーカー企業向けに大規模な広告配信とその効果検証を実現するサービスを提供開始します。
unerryは3.9億ID、国内1.5億IDの人流ビッグデータを持っており、PPIHグループは国内620店超の買い場網と約1,400万ユーザーの「majicaアプリ」から得られる購買データを有しています。新サービスは、これらのデータを掛け合わせることで、ターゲット顧客の行動パターンを精密に分析し、効率的な広告配信を目指すものです。
PPIHグループは、「ドン・キホーテ」や「アピタ」「ピアゴ」などを国内外で展開。インバウンド、Z世代向けといった多岐にわたる業態や、都心から郊外までカバーする広範な店舗網を有していることから、メーカー企業は様々なターゲット層に対して網羅的なマーケティング施策を実行できます。
新サービスの特徴の一つは、PPIHグループの購買データとunerryの人流データ解析による「行動DNA」を組み合わせた「深いリーチ」です。また、majicaアプリユーザーだけでなく、unerryの「Beacon Bank」と連携する国内1.5億IDユーザーに広告配信が可能な「広いリーチ」も強みとなります。さらに、購買データによる購買率のほか、人流データによるPPIH店舗への来店率・来棚率、他店舗への来店実績を掛け合わせることで、「来店・購買までを捉える効果計測」を実現させます。
unerryの取締役副社長COO鈴木茂二郎氏は、「データエコシステムが顧客理解の深さ、リーチの広さ、適切な計測という観点で活かされている」と述べました。また、カイバラボのリテールメディア商品開発責任者である小林真美氏は、PPIHのリテールメディアサービスで課題となっていた、非会員や潜在顧客層への情報配信および効果計測が可能となることを説明。「深く広いリーチと効果計測を実現し、メーカー企業のリテールメディア施策を支援する」と語っています。データを融合させて効果検証や広告配信に活かす本サービスが、マーケティング活動に新たな可能性をもたらすことが期待されます。
