アートトレーディング株式会社は、ECサイト活用に関する意識調査を実施し、その結果を2024年3月13日に発表しました。対象は、全国の20代から90代の男女1000名です。
調査結果
ECサイト利用者が重視するポイント1位は「送料無料」
ECサイトでの商品購入時に最も満足度が高いとされるポイントは、「送料無料」が26.35%で最多でした。次いで「商品数が多い」が22.75%、「注文から到着までが早い」が18.24%と続きます。これらに対して、問い合わせ対応や梱包の丁寧さなどの運営側の対応は、上位の選択肢ほどには重視されていない実態が見えてきました。
物流2024年問題は7割が認知
物流2024年問題に関する認識は、「内容を説明できる」「なんとなく知っている」を合わせると約7割に達し、一般的な認知度の高まりがうかがえます。
物流2024年問題によるECサイト活用への影響については、消費者の間で料金に対する懸念が強く、「送料が高くなること」「送料無料が撤廃されること」「不在時の再配達料がかかること」などが、許せない・何とかしてほしい点として多く選ばれています。
EC事業者が取り組むべき対策
調査から消費者はECサイト利用時の配送料金に対する関心が強く、負担の増加は意に反することが明らかとなりました。しかし、物流コストの上昇は避けられない状況と考えられます。
また、消費者庁は、物流コストの上昇に伴い、EC事業者に対して「送料無料」の表記の際には「送料負担の所在を明確化」するよう求めています。これにより、消費者に実際の物流コストに対する意識を持ってもらい、購買行動の変革を期待するためです。
アートトレーディングではEC事業者に対して、配送を効率化するために、「宅配ボックスへの配達可否の確認」や「配達日時の指定を必須にする」などの対策を提案しています。また、「送料無料」の表記が販売機会の拡大につながることから使用する場合、「同梱発送」や「上限金額」の設定を行う対策も紹介しています。
同社は、ECサイトの構築や運営、コンサル、フルフィルメントなどトータルサポートを提供しています。今回のアンケート調査に関する詳細なデータの希望や調査したいテーマなどの問い合わせは、広報事務局で受け付けているとのことです。
