
株式会社アイルは2026年10月15日、同社が提供するWeb受発注システム「アラジンEC」の発注機能を強化したと発表しました。発注前に必要な「見積依頼・見積回答」と、図面や指示書、仕様書などの「ファイル添付」がWeb上で行えるようになります。
受注中心から発注にも広がる活用
これまで「アラジンEC」は、受注業務の効率化や得意先へのサービス向上を支援するケースが中心でした。一方で近年は、発注業務のデジタル化を求める声も増えています。同社は、こうしたニーズを踏まえて既存の発注機能を拡充したとしています。
背景には、長期化する人手不足や物流の2024年問題があります。限られたリソースで対応するため、まず受注業務でデジタル活用が進み、ペーパーレス化や利便性向上といった効果が自社と取引先の双方に出たことで、発注業務にもその動きが広がっているといいます。
特に製造業では、1つの製品に数十~数百の部品を発注するため、仕入先や発注数が多くなります。品物によっては見積交渉や、図面・作業指示書・仕様書といった書類のやり取りも必要です。この発注前の工程で電話やFAX、メールが混在し、人的負荷や煩雑さが課題になっていました。
新たに追加した2つの機能
今回追加したのは「見積依頼・見積回答機能」と「ファイル添付機能」です。見積依頼・見積回答機能では、自社から仕入先への見積依頼と、仕入先から自社への見積回答をシステム上で行えます。電話やメール、FAXでの個別のやり取りが不要になり、ペーパーレス化や対応履歴の一元管理につながります。
ファイル添付機能では、細かな指示が必要な品物を発注する際に欠かせない図面、作業指示書、仕様書などをファイルとして添付できます。資料をシステム上でスムーズに共有できる点が特徴です。

発注後の機能とあわせて一連の流れをつなぐ
「アラジンEC」には、すでに発注以降の業務に対応した機能も備わっています。発注手続きの完了後に仕入先へメールで知らせる「発注通知機能」、仕入先が出荷予定日や納品日を回答する「納期回答機能」、出荷日や運送会社名、送り状ナンバーを登録する「出荷連絡機能」です。回答や登録があると自社に自動で通知メールが送られるため、納品のタイミングや出荷状況をリアルタイムに確認できます。
新機能とあわせて使うことで、発注前のやり取りから発注、納品連絡までの一連の業務をWeb上で完結できます。自社と仕入先の双方にとって、スムーズな企業間取引につながるとしています。

基幹システムとのデータ連携も可能
「アラジンEC」は、同社の販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」をはじめ、基幹業務システムとのデータ連携にも対応しています。複数のシステムを使う場合に課題となりやすい、システム間の転記作業の負荷を減らせます。同社は6,000社以上の基幹システムの導入・運用サポートで培ったノウハウをもとに、業界ごとの商習慣に合わせた運用を提案するとしています。




