株式会社高島屋は、使用されずにクローゼットで眠る「休眠スーツ」を回収し、ファッションアイテムとして再生する「スーツ再生プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは、同社が推進する循環型社会の実現を目指す「Depart de Loop(デパート デ ループ)」の一環として実施されます。
回収されたスーツは、リサイクルパートナーと協力して特殊な製法でウールに戻した後に、新たな生地へと再生されます。今回の取り組みでは、2025年4月9日から29日まで「Depart de Loop回収キャンペーン」として、高島屋12店舗で休眠スーツの回収を実施。また、4月23日から5月13日の期間にも、高島屋5店舗で回収を行います。

本プロジェクトの回収対象は、高島屋での購入品に限らず、素材やブランド、点数を問わない「スーツ」です。ただし、制服やユニフォーム類は対象外となります。
回収したスーツは、株式会社東谷商店によりウール混率70%以上を基準に選別され、70%以上のスーツは可能な限りロスが生じないよう裁断。反毛機でワタ状に戻し、ほかの再生ウールワタ、バージンウールとブレンドした上で、撚りをかけて糸にします。
再生された生地でカジュアルに楽しめるファッションアイテムをつくり、2026年秋冬シーズンに発売する予定です。そのほかの素材が使われているスーツは、国内外でのリユースに加えて、自動車内装材や軍手などにリサイクルします。


本プロジェクトは、高島屋が進める「TSUNAGU ACTION」の一環であり、エコ&エシカルな商品やサービスを通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。高島屋は、今回のスーツ再生プロジェクトをはじめとするさまざまな活動を通じて、サステナブルなライフスタイルを提案していく考えです。