Stack、大手小売向けSaaS型基幹システム「SQ」β版を開発 TSIとの実証実験に合意

株式会社Stackは、大手小売企業向けのSaaS型小売基幹システム「SQ(エス・キュー)」β版をリリースし、11月15日日より事前利用申し込みの受付を開始しました。また、資本業務提携先である株式会社TSIホールディングス傘下の一部ブランドにおいて、「SQ」のAPI機能を適用した実証実験を行います。

企業 経営戦略
Stack、大手小売向けSaaS型基幹システム「SQ」β版を開発 TSIとの実証実験に合意
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株式会社Stackは、大手小売企業向けのSaaS型小売基幹システム「SQ(エス・キュー)」β版をリリースし、11月15日より事前利用申し込みの受付を開始しました。また、資本業務提携先である株式会社TSIホールディングス傘下の一部ブランドにおいて、「SQ」のAPI機能を適用した実証実験を行います。

「SQ」は、長期的に事業を拡大していくために必要な基本機能や分析基盤、APIなどのシステムを一括で提供するSaaS型の小売基幹システムです。レガシー化した基幹システムが抱える課題を解消し、事業の成長に不可欠なインフラを包括的に提供することを目指しており、アパレルなどを展開する年商50億円以上の企業を想定して開発されました。

大手小売企業が利用する既存の基幹システムの多くは、SaaS型ではなく各社が独自に開発したものです。維持費に加えてアップデート費用が発生するほか、新しいECカートシステムの導入などが容易ではないといった課題を抱えていました。こうした課題を解決するために「SQ」は小売企業が使用している既存の基幹システムをSaaSに置き換え、基本機能や分析基盤、APIといったシステムを一括で提供します。

「SQ」の特長として、「店舗とオンラインストアの在庫共有化」、「ストアフロントの選択肢が無限大になること」、「機械学習による店舗在庫の最適化」、「ブランドを横断した顧客管理・分析の実現」、「会員プログラムによる顧客ロイヤリティの向上」などが挙げられます。他にも、課題を解決するための様々な機能を備え、定期的なアップデートにより機能の追加や改善が継続的に行われる予定です。

TSIとの「SQ」実証実験

TSIホールディングスとStackは、2022年10月に資本業務提携を結び、小売企業が継続的に成長するためのシステムについて議論を重ねてきました。今回、TSI傘下の一部ブランドにおいて、「SQ」の機能を適用した実証実験を行うことに合意。将来的な適用可能性、適用範囲について検証します。試験導入では、「SQ」が提供する接続API/IF機能を適用し、Shopifyと「SQ」およびTSIの既存基幹システムを連携。既存の基幹システムと組み合わせることで、スムーズな「Shopify」導入を支援します。

なお、「SQ」の一般公開は、2024年4月の予定です。2024年度の導入企業数は10社までを予定しており、現在TSIを含む5社でのプロジェクトが進行中のため、残り5枠となります。

《Commerce Innovation編集部》