2022年10月の小売・流通業界の転職求人倍率は、前月比+0.02ポイントの0.45倍

転職サービス「doda(デューダ)」は、2022年10月の小売・流通業界の転職求人倍率をまとめた「業界版doda転職求人倍率」を発表しました。

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2022年10月の小売・流通業界の転職求人倍率は、前月比+0.02ポイントの0.45倍
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転職サービス「doda(デューダ)」は、2022年10月の小売・流通業界の転職求人倍率をまとめた「業界版doda転職求人倍率」を発表しました。

doda転職求人倍率は、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。

2022年10月の小売・流通業界の転職求人倍率は、前月比+0.02ポイント。全体の2.13倍に対し、 0.45倍でした。求人数は、前月比106.4%。前年同月比138.2%となっています。前月比では、全12業種(「その他」は除外)の中で2番目に求人が増加。転職希望者数は、前月比102.3%、前年同月比109.1%でした。求人数は3カ月連続で増加していますが、採用難易度が高い状況となっています。

大きく新型コロナの影響を受けた業界の1つである小売・流通業界は、リモートワークや土日休みなどを望み、キャリアチェンジを検討する人が多く存在する傾向にあります。そのため、買い手市場に見えますが、転職求人倍率以上に企業の採用は厳しい状況にありそうです。

2022年10月は、「流通」内の「道路旅客運送業」に含まれるタクシードライバー求人の増加が目立ちました。国内外からの旅行客の増加や年末年始の需要など、拡大する需要にできるだけ対応し、売り上げアップに繋げたい企業の狙いもあるため、大きく求人が増加した結果、小売・流通業界の転職求人倍率を押し上げたと考えられそうです。

ドラッグストアや百貨店の接客ポジションの求人は、人流回復に伴い、一時的に落ち着いていましたが、インバウンド対応や年末商戦に向け増加傾向にあります。しかし、接客ポジションは人材確保が難しい領域であり、語学に長けた人材の需要はあるものの、外国語を必須条件とせず、未経験採用も含め間口を広げることを優先させる企業が多く見られました。

百貨店は、高額品を中心に販売が伸び、業績が回復傾向にあることから、主にラグジュアリーブランドの接客販売スタッフの求人が目立ちました。重要視されている顧客一人ひとりのニーズに合わせたコンサルティング型の接客に関するスキルは、入社後研修で身に着けてもらうことを前提に、未経験採用でコミュニケーション能力が高い人や人と関わることが好きな人の獲得に力を入れています。

《s.m》