株式会社シノプスは、マネジメントシステム「sinops-WLMS」シリーズの新サービスとして、eラーニングサービス「sinops-WLMS LEARN(以下、「sinops-LEARN」)」の提供を開始しました。
「sinops-LEARN」は、スーパーマーケットやドラッグストアなど小売業の現場での「使いやすさ、わかりやすさ、管理しやすさ」を重視したクラウド型eラーニングサービスです。PCだけでなくスマートフォンでも視聴でき、業務のスキマ時間や作業中でも学習できます。学習コンテンツ作成の操作も手軽で、専用Excelに手順やポイントを入力し、動画や写真をアップロードするだけです。学習内容は部門や職位、経験年数に応じて設定でき、学習履歴や成績も保存可能です。小売業をはじめ、製造業や飲食業など幅広い業種で利用できます。
日本では少子高齢化による人手不足が進んでおり、2030年には産業全体で644万人、小売業・卸売業だけでも60万人の不足が予想されています。インバウンド効果で業績が回復する一方で人手不足が深刻化し、小売業各社は賃金引き上げなどで人材確保を急いでいます。物価や物流費、電気代の高騰といった課題もあり、人材の確保と生産性向上が企業の生き残りに不可欠です。
シノプスはこれまで、小売業の発注や在庫管理を最適化する需要予測型自動発注サービスを提供してきましたが、「sinops-LEARN」は「作業とヒトの最適化」に焦点を当てたサービスです。小売業の店舗では、マニュアルや教材の準備が難しく、教育時間の確保や指導者の不足、指導内容のバラツキといった問題が生産性や品質格差の一因となっていたため、本サービスを開発しました。
今後、シノプスは食品スーパーマーケット市場において38.5%のシェアを獲得している「sinops」シリーズを通じて、各従業員の作業実績や能力、課題をベースにした最適な勤務シフト・作業割り当ての自動作成、予実管理のサービスも提供する予定です。需要予測サービスで培った知見とクラウドやAI技術を活用し、小売業をはじめとした流通業の課題解決に寄与するサービスの展開を計画しています。