ウオロクら3社、需要予測による物流改善で物流環境大賞「特別賞」受賞 年間約500台配送車を削減

・物流環境大賞「特別賞」受賞
・年間約500台車両削減
・需要予測データ活用

テクノロジー その他
ウオロクら3社、需要予測による物流改善で物流環境大賞「特別賞」受賞 年間約500台配送車を削減
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株式会社シノプスと株式会社ウオロク、株式会社ロジスティクス・ネットワーク(以下、ロジネット)の3社は、一般社団法人日本物流団体連合会が主催する第25回物流環境大賞にて、需要予測サービス「sinops」の需要予測データを活用した物流改善への取り組みが評価され「特別賞」を受賞しました。

物流環境大賞は、2000年に創設され、物流部門における優れた環境保全活動や技術開発を行った企業や団体、個人を表彰する制度です。今回の受賞は、シノプス、ウオロク、ロジネットの3社が協働で実施した「需要予測型自動発注システムを活用したリードタイム延長によるCO2削減」の取り組みが評価されたものです。

本取り組みでは、ウオロクの物流センターを運営するロジネットと、ウオロクに需要予測型自動発注サービス「sinops」を提供するシノプスが協力し、物流センターへの発注を1日前倒しする「納品リードタイムの延長」を実現しました。従来は発注から納品までのリードタイムが4~7時間と短く、配送回転の低下やセンター側の作業負荷が高い状況でしたが、リードタイムの延長により作業時間に余裕が生まれ、センター作業が安定化しました。

短時間での納品を優先していた頃には60~80%程度の積載率でもトラックを動かしていましたが、本取り組みによって乗務員の手待ち時間や積載率を考慮したスケジュールの構築が可能となり、積載効率・作業生産性の向上や、配送車両・待機時間の削減を実現。これらにより、年間約500台の配送車両を削減できる見込みです。また、納品リードタイムの延長による店舗の欠品率の上昇についても、大きな影響はないと評価されています。

人口減少による労働力不足やトラックドライバーの時間外労働時間規制など、物流を取り巻く課題に対応するためには、物流業界だけでなく、小売業の在庫管理と発注業務の改善が必要です。シノプスが提供する「sinops」シリーズは、需要予測技術を活用し、在庫最適化、ロス削減、人手不足解消に貢献しています。シノプスは、ビジョンである「世界中の無駄を10%削減する」の実現に向けて、今後も需要予測・在庫管理のノウハウを生かして小売業の店舗内と物流業全体の最適化を図り、業界課題を緩和していくとしています。

《Commerce Innovation編集部》