リアルバーチャル株式会社は、メタバースを活用した市場調査手法「体験調査」の提供を開始しました。この調査メニューは、メタバース上での体験を通じて、顧客の本音を引き出すサービスです。
近年、市場調査はオンライン化が進み、手軽かつ安価に実施できるようになりましたが、顧客の深層心理に迫ることは難しいとされていました。リアルバーチャル社は、課題を解決するため、メタバース上での体験をもとに、より精度の高い市場調査を実現する本手法を開発しました。
「体験調査」では、参加者が360度のバーチャル空間に入り、実際の店舗や商品、サービスを体験しながらアンケートに回答します。体験しながら調査する仕組みにより、表面的な意見ではなく、具体的な課題や意見を把握することが可能です。調査員が思いつかなかった視点の意見が得られたケースもあります。また、全国どこからでも参加が可能で、気軽に多くの人々に調査を実施できることも利点です。
従来の市場調査では、ポイントや謝礼などのために回答する人が多く、調査対象が適切でないことがありました。本調査手法では、事前にメタバース内を行動してもらい、その行動データから抽出した最適な顧客分類の人を対象とした調査を実施できます。
実証実験では、リアルな会場での定性調査と比較して周囲の意見に流されず、瞬時に本音で回答する傾向が明らかになりました。また、事前に顧客分類が可能であるためヒアリングの準備ができ、相手に合わせた最適な調査が実現します。
心理学的にも横に立って共に行動することで親密さを感じ、本音を言いやすくなる効果が期待できます。実証でも、顧客からの会話比率やトピックスが、従来型の調査より増加する結果が得られました。
リアルバーチャル社は、「体験調査」を通じて、企業と顧客がオンライン上で直接つながり、より深い信頼関係を築くことを目指しています。今後も機能開発を進めて、DXの推進に貢献していく方針です。なお、本サービスに関する問い合わせは、リアルバーチャル社の公式サイトまたはメールアドレス（info@real-virtual.co.jp）にて受け付けているとのことです。
