決済最適化SaaS「YTGuard」を提供する株式会社YTGATEは、利用加盟店における約1,000万件の実取引データをもとに、2025年6月~10月の決済エラー動向を分析した結果を公表しました。お盆・秋商戦のように決済が集中する時期は、平常月と比べて決済エラー率が上昇し、なかでもお盆期間(8月13~21日)にピークを迎えることが明らかになったといいます。
特定日に集中する大口取引を除いた取引ベースで見ると、7月のエラー率は6.76%だったのに対し、8月は11.76%まで上昇しました。とりわけお盆期間に限れば13.62%に達し、7月比で約2倍の水準となっています。さらに秋商戦が本格化する10月末にも第2のピークが確認され、10月31日には16.87%を記録しました。取引量の増加が承認率の低下を招く構造が、時系列・日次の両面で裏付けられた形です。
要因の半数近くは3Dセキュア認証の失敗、離脱ユーザーの多さも浮き彫りに
決済エラーの理由を分類したところ、要因を特定できたエラーのうち最も多かったのは「3Dセキュア認証の失敗」で約47%、次いで「カード会社による非承認」が約40%を占めました。カード情報の入力誤りや残高不足よりも、本人認証とカード会社審査という「決済のつなぎ目」での失敗が目立つ結果です。また、決済エラー全体の約4割は要因が「未分類」であり、認証画面まで進みながら手続きを完了できずに離脱したユーザーが相当数含まれる可能性があります。

同社は、繁忙期にはキャンペーンをきっかけに普段あまりECを利用しない層や購入頻度の低いユーザーの流入が増え、こうした層が3Dセキュア認証やカード情報入力でつまずきやすい傾向があると分析しています。
一方で、有効期限やセキュリティコードの入力誤りなど、繁忙期に増えるタイプのエラーほど再挑戦による復帰の可能性が高いとも指摘しており、商戦のピークを迎える前に3Dセキュアの運用設計やPSP設定、不正検知ルールを含めた決済環境を点検しておくことが重要だとしています。



