コープデリ宅配が8月11日から5日間、働きやすさ配慮の休業へ 実施前に冷凍食品企画を拡充

・コープデリ生活協同組合連合会が2025年8月11日から15日まで宅配サービスを一斉休業
・猛暑による職員の疲労・熱中症対策として初めて実施する統一施策
・休業前にストック品や冷凍商品の企画を充実させ利用者への事前案内を強化

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コープデリ宅配が8月11日から5日間、働きやすさ配慮の休業へ 実施前に冷凍食品企画を拡充

コープデリ生活協同組合連合会は、関東信越6生協のコープデリ宅配事業において、2025年8月11日から15日までの5日間、配達を一斉に休業すると発表しました。夏季一斉配達休業はコープデリ宅配として初めての施策です。

今回の休業は、近年の猛暑が深刻化する中、職員を疲労・熱中症から守り、働きやすい職場環境づくりを実現することが目的です。週1回配達の「ウイークリーコープ」のほか、夕食弁当などを配達する「デイリーコープ」も休業対象となります。一方、店舗事業やその他の事業は通常通り営業を継続します。実施する6生協は、コープみらい、いばらきコープ、とちぎコープ、コープぐんま、コープながの、コープデリにいがたとなっています。

宅配事業では配達担当が交代で夏季休暇を取得していましたが、人手不足のため配達体制を整えることが大きな課題となっていました。また、今後も猛暑日の増加が想定される状況を踏まえ、職員の安全確保を最優先に一斉休業期間を設けることを決定しました。

利用者への配慮として、休業期間前にストック品や冷凍弁当、冷凍ミールキットなどの商品企画を充実させ、利用を促進する案内を実施します。特に高齢者や買い物に出かけることが困難な方にとっては宅配サービスが食のライフラインであることを考慮し、休業期間の食生活に支障をきたさないよう、事前に分かりやすく丁寧に案内するとしています。

人手不足による職員の疲弊に対応するため、各業界で稼働日の見直しや全店休業日の設定といった取り組みが進んでいます。今回の取り組みは、単に休業するだけでなく冷凍商品の拡充といった利用者への提案も含まれており、働き方改革の一例として注目される施策といえるでしょう。

《Commerce Innovation編集部》

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