株式会社メルカリは、グローバル戦略の一環として、2024年8月29日より越境取引を通じて台湾市場に進出することを発表しました。台湾在住ユーザーは、Web版「メルカリ」を通じて日本で出品された商品を購入できるようになります。また、台湾現地向けのコミュニケーション強化のため、繁体字名「美露可利」としてサービスを提供します。
経済産業省によると、2021年の世界の越境EC市場規模は推定7,850億USドルで、2030年には7兆9,380億USドルにまで拡大する見込みです。メルカリは、2019年から越境取引を開始し、74社の越境EC事業者と連携して約120の国や地域でサービスを展開しています。2024年8月にはUS版メルカリで日本の商品を購入できる新機能「Mercari × Japan」も開始し、越境取引事業のGMVは前年比約3.5倍に成長しています。
台湾市場への進出は、3人に1人は訪日経験者で日本の商品が受け入れられやすい市場であることや、リユース品に対する需要の高まりなどを背景として決定しました。越境ECの購入代行サービスを通じたメルカリの越境取引数を調べると、台湾は中国に次ぐ取引金額・取引件数を誇り、リユース市場の成長ポテンシャルも高いと評価されています。

新たなサービス展開により、台湾のユーザーは「メルカリ」に会員登録し、Web版メルカリから日本で出品された商品を購入できるようになります。「美露可利」では、繁体字中国語のUIのほか、台湾ドル表示機能も提供。サービスの提供開始を記念したキャンペーンを実施し、会員登録を促進します。


メルカリは、「グローバルマーケットプレイス」の実現に向けて、今後も越境取引事業を中心に世界市場への進出を続けていく方針です。