資生堂、ウェルネス領域でツムラ・カゴメと協創 2024年にインナービューティーブランドを立ち上げ

資生堂は、ウェルネス領域展開への第一歩としてインナービューティー事業を本格始動し、新ブランドを2024年2月に立ち上げることを発表しました。第一弾として、株式会社ツムラとカゴメ株式会社と共創し、共同研究・開発した商品を日本国内で発売します。

企業 資金調達/M&A/提携
資生堂、ウェルネス領域でツムラ・カゴメと協創 2024年にインナービューティーブランドを立ち上げ

資生堂は、ウェルネス領域展開への第一歩としてインナービューティー事業を本格始動し、新ブランド「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS (シセイドウ ビューティー ウエルネス)」(以下、SBW)を2024年2月に立ち上げることを発表しました。

SBWは、一人ひとりの自分らしい健康美を実現するインナービューティブランドです。第一弾として、株式会社ツムラとカゴメ株式会社と共創し、共同研究・開発した商品を日本国内で発売します。各分野のプロフェッショナルであるパートナー企業とともに、肌・身体・心の調和による美の実現に向けた新しいソリューションを創出していきます。

近年、地球環境や社会課題の変化の中、「健康に自分らしく」生きることは重要な課題となってきており、日常の生活においても、「心身的豊かさ」を求める人が増加しています。

資生堂が実施した調査では、20代から60代の女性の74%が肌・身体・心の繋がりを感じ、また、72%がキレイになるために内側から整えることが必要だと感じていることが分かりました。同社のパーソナルビューティーパートナーの96%は、顧客から健康や栄養に関する相談を受けています。こうした背景を受けて、インナービューティー事業を本格始動することを決めました。

SBWは、人の美しさを外観や「肌」のみではなく、肌、身体、心の調和が取れている状態こそが健康的で美しいと捉え、日々の生活を通じて、一人ひとりのここち良い独自の「健康美」の実現を目指したブランドです。資生堂とツムラ、カゴメは「よりよい社会を実現していきたい」という思いが一致したため、共同研究・商品開発に至りました。

漢方薬事業を展開するツムラは「一人ひとりの、生きるに、活きる。」をパーパスとし、「”Cho-Wa”(調和)」の取れた未来を実現する企業へ」を長期経営ビジョンのテーマに掲げ、生薬と心身のつながりに強みをもっています。ツムラとは「東洋思想の五臓」から着想を得て共同研究を行う予定です。

カゴメは、「トマトの会社から、野菜の会社に。」というビジョンを掲げ、トマトをはじめとする野菜・果実のおいしさや健康価値を活かした飲料と食品等の研究開発を強みとする企業です。野菜のプロフェッショナルであるカゴメとは、「野菜の力」から着想を得て商品開発を進めます。

また、2025年以降には、中国をはじめとするアジア地域でもSBWを展開する予定です。新しい健康美習慣を「J-Beauty Wellness」としてグローバルに発信し、新市場創造に取り組んでいきます。

《Commerce Innovation編集部》