イオンリテール、AI活用の新システム導入で店舗業務を効率化

・AIでワークスケジュール自動作成
・販売計画支援システム導入
・従業員の能力発揮と顧客満足度向上

テクノロジー DX
イオンリテール、AI活用の新システム導入で店舗業務を効率化
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イオンリテール株式会社は、2024年春に実装する、AIを活用した店舗業務支援システムについて発表しました。店舗業務を一貫してサポートする仕組みを構築するため、AIを活用した「ワークスケジュール自動作成機能」「新・販売計画支援システム」の2種類を「イオン」「イオンスタイル」など、約360店舗に導入します。

今回実装する「ワークスケジュール自動作成機能」は、2022年から活用している「AIワーク」の機能拡張として、従業員の勤務シフトやスキル、業務内容に基づき、自動で作業割り当てを行う機能です。活用により、スケジュール作成時間が5~8割減る効果が報告されています。また、「新・販売計画支援システム」は、販売計画の作成を半自動化するものです。導入により、計画作成時間が8分の1に短縮。タブレット端末を用いた計画の確認や編集が可能になり、進捗管理やコミュニケーションの円滑化を図ることができます。

具体的なスケジュールとしては、「ワークスケジュール自動作成機能」が2024年4月21日より全部門で実装され、「新・販売計画支援システム」は今春中に導入予定です。食品部門では、2023年より先行実装しています。シフト作成や発注、値引き業務にAIを導入したところ、AIの提案をベースに、より精度を高める考え方が生まれる、改善活動へのモチベーションが高まるといった変化が見られました。

イオンは、今回の実装によって削減できる労働時間を年間約200万人時と試算。固定業務の削減によって従業員が接客や売場での創意工夫など、顧客満足に直結する業務に注力できるようになることで、店舗価値が向上すると見込んでいます。イオンの店舗DXでは、顧客サービス向上を目標としています。DXを省人化のためではなく、約12万人の従業員が個々の能力を発揮して働くための取り組みと位置づけて、今後もさまざまな取り組みを推進していく方針です。

《Commerce Innovation編集部》