王子ネピア、ティシュ「鼻セレブ」などすべての家庭紙製品を10%以上値上げ 大手3社ともに4月改定へ 

・家庭紙製品の価格10%以上改定
・2024年4月22日から価格改定実施
・原燃料高騰と物流コスト増が原因

企業 経営戦略
王子ネピア、ティシュ「鼻セレブ」などすべての家庭紙製品を10%以上値上げ 大手3社ともに4月改定へ 

王子ネピア株式会社は、ティシュやトイレットロールを含む家庭紙製品の価格を2024年4月22日出荷分より10%以上改定すると発表しました。

価格改定は、世界情勢の変動や円安の影響による原燃料コストの高止まり、物流2024年問題への対応に伴う物流コストの増大など、同社を取り巻く経済環境の厳しさが背景にあるとしています。王子ネピアはこれまでコスト削減に努めてきましたが、限界に達したと判断し、価格改定に踏み切ることになりました。

今回の価格改定の対象は、「ネピアティッシュ」「鼻セレブ」といったティシュのほか、トイレットロールなどを含む家庭紙製品全品です。改定幅は現行価格より10%以上となり、新価格は2024年4月22日出荷分から適用されます。

王子ネピアは、今後も企業努力を続け、製品の品質向上と安定供給を目指す方針です。また、環境負荷低減商品の開発や顧客の利便性向上を図る商品開発にも力を入れていくとし、費用負担増に対する理解を消費者に求めています。

家庭用紙製品については、大王製紙株式会社が4月1日納品分から、日本製紙クレシアが4月22日出荷分から、それぞれティッシュ・トイレットロール等紙製品の価格改定を実施することを発表済みです。大手3社揃っての値上げとなり、消費行動にも影響を及ぼすことが懸念されます。

《Commerce Innovation編集部》