紀伊國屋書店・CCC・日本出版販売が合弁会社設立に向け協議、書店主導の出版流通改革へ

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、紀伊國屋書店、日本出版販売株式会社の3社は、書店主導の出版流通改革及びその実現を支える合弁会社設立に向けた協議を開始する基本合意契約を締結しました。

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カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、紀伊國屋書店、日本出版販売株式会社の3社は、書店主導の出版流通改革及びその実現を支える合弁会社設立に向けた協議を開始する基本合意契約を締結しました。

出版流通モデルは、紙媒体市場規模の縮小や高い返品率、物流費の高騰などによって危機に瀕しています。国内の書店数は過去10年間で約3割減少し、書店ゼロの市町村が自治体数の4分の1を超えました。そこで、3社は書店主導による出版流通改革に取り組むことを決意。持続可能な出版流通サイクルの創出に向けて、協議を進めます。

具体的に検討しているのは、書店と出版社が販売・返品をコミットしながら送品数を決定する、新たな直仕入スキームの構築です。各社が保有するシステムやデータを利活用し、販売機会の喪失を最小化しながら、売上増大と返品削減、環境に優しい流通の実現を目指します。

3社は2023年秋を目途に、実行計画の策定と合弁会社の設立に向けた準備を進めています。また、協議を始めるとともに、他書店や各出版社への説明を開始。志に賛同する他書店も合流できるような、オープンな仕組みを築いていく予定です。

《Commerce Innovation編集部》