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2018/12/21

電通、大手デジタルマーケティング会社「DEG社」の株式取得で米国におけるEC関連サービスとデジタルマーケティングを強化

電通、大手デジタルマーケティング会社「DEG社」の株式取得で米国におけるEC関連サービスとデジタルマーケティングを強化

 株式会社電通は19日、海外本社である「電通イージス・ネットワーク」を通じて米国の大手デジタルマーケティング会社「Digital Evolution Group LLC」の株式100%取得することを株主と同意したと発表した。

 DEG社とは、1999年に設立された総合デジタルマーケティング会社で、戦略立案、コンテンツ開発、データの活用、分析、EC関連サービスに強みを持つ。現在は300名を超える従業員を抱え、米国におけるセールスフォース・ドットコム社の最大のパートナーのひとつであるほか、多数の有力プラットフォーム企業とも提携して、ブランド体験を高めるECプラットフォームの開発や運用などを行ってきた。

 今回の買収により電通は、同社のグローバルネットワークブランド(電通の海外事業を統括する「電通イージス・ネットワーク」が世界でビジネスを展開するにあたり軸としている10のネットワークブランド)の1つで、顧客体験を高めるデジタルソリューションに強みを持つ「Isobar(アイソバー)」の米国における事業拡大とサービスの強化に活用したいとしている。また、DEG社の呼称を今後「DEG,Linked by Isobar」に変更し、より競争力の高いデジタルマーケティングサービスを提供することで、同国における成長戦略を加速させたい考えだ。

 多くのECサービスを展開する企業が海外からの撤退を余儀なくされている中で、いま、このタイミングで米国でのデジタルマーケティングに注力する背景には、やはり縮小していく国内市場への焦りが透けて見える。日本での成功例がそのまま海外でも成功する例は稀で、海外では海外ならではの顧客特性があり、それらを理解し実績を積んできた現地企業が介入することで、海外でのビジネスを一層加速させる手助けになることが期待されている。中でも米国に着目している電通の思惑は、正確には計り知れないが、業界の米国市場への関心は高まりそうだ。

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