Amazon

2017/03/23

Amazon、今秋にも本の直接集配開始かー発売日当日に自宅に届けるサービスも

 Amazon.japan(以下、「アマゾン」)は出版社との直接取引を広げ、発売日当日に消費者の自宅や指定の場所に本を届けるサービスを今秋までに始める方針であることがわかった。本の流通は本来、出版社から取次と呼ばれる仲介業者を介して書店に並び、消費者の手元に届く流れが通常だったが、アマゾンは取次と書店を介さず、直接出版社の倉庫に集荷に回ることで、本の発売日当日に消費者の手元に届けることが実現する。

地方消費者にも確実に届く魅力

 特に人気書籍の新刊に関して、いままでは当然ながら大都市に重点的に配置されており、地方消費者に届くのが遅れがちになったり、すぐに在庫切れになってしまう傾向があった。それをアマゾンが直接集配し届けることで、大都市・地方関係なく欲しい人に確実に届けられるようになる。一度在庫切れをしてしまうと、取次を介す場合次の入荷までに1〜2週間ほどかかっていたが、これもアマゾンが集配に向かうことで1〜2日で届くようになるそうだ。

 取次の仲介を省くことで生まれるメリットは他にもある。一般的に本の販売価格の1割が取次の取り分となっていたが、それを省くことで浮いたコストは出版社とアマゾンで分け合うことができるとのことで、出版社側にも旨味がある。すでにKADOKAWAなどが参加予定で、今後この流れは広がっていきそうだ。

 既にアマゾンは1月に埼玉県所沢市に「アマゾン納品センター」を設立、本の直接集配専用の物流拠点を築いている。アマゾンがもつ物流の強みを生かすことで、今まで革新的なイノベーションを生んできた実績を見ても、これから出版業界に大きな変革をもたらすことは間違いなさそうだ。

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