越境EC

2015/12/27

中国向けECを成功に導く「保税区を活用した物流」とは

中国向けECを成功に導く「保税区を活用した物流」とは

 中国向けの越境ECに取り組む上で、上海や杭州などに設けられた「保税区」を利用する物流の仕組みに注目が集まっています。保税区内の倉庫に在庫を保管することで、配送費の抑制や配送日数の短縮、迅速な返品対応などを実現するものです。

 日本から中国へ越境ECを行う場合、国際郵便(EMS)を使って日本国内の倉庫から中国の消費者に直送する方法があります。一方、中国の保税区を活用した物流では、コンテナ船などを利用して商品をまとめて中国に輸送し、通関手続きを行う前に保税区の倉庫に一旦保管するのが特徴です。そして、ECサイトで受注した段階で、通関手続きを行って保税区の倉庫から商品を出庫します。

 保税区を活用すると、商品を一度にまとめて中国に輸送するため、商品1個あたりの輸送コストが安くなる場合が多いようです。保税区を使うことで商品が「個人向け貨物」の扱いとなり、正規の輸入より税率の低い「行郵税」が適用されるメリットもあります。中国国内の倉庫から商品を出荷するため、配送日数は日本から直送する場合よりも短縮できます。不良品の交換や返品を行う場合には、商品を送り直すために要する日数が短くなるため、顧客満足度は高まるでしょう。

 越境ECに取り組む際、売れ筋商品は保税区に保管し、ロングテール商品は日本の倉庫から出荷するなど、保税区をうまく活用することで中国向けECの効率的な運用が可能となるでしょう。

タグ:ECコラム

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