2015/12/22

中古品ECが活況で大手も続々と参入

中古品ECが活況で大手も続々と参入

 中古品ECが活況のようです。EC業界の専門紙「日本ネット経済新聞」が12月10日号で実施した「中古品EC売上高ランキング」によると、上位30社の合計売上高は1150億円で、成長率は前年比18.2%増でした。上位30社中13社が2桁増収となり、多くの企業が急成長を遂げている市場動向が示されています。http://bci.co.jp/netkeizai/article/1241

 国内における中古品売買のパイオニア「ヤフオク!」を含む、ヤフーの「オークション事業」も堅調で、2015年7−9月期(16年3月期・第2四半期)の取扱高は前年同期比5.8%増の2032億円でした。 

「メルカリ」などフリマアプリが台頭

 近年の中古品EC市場ではアパレルやブランド品の取り扱いも伸びており、その一因として「メルカリ」や「フリル」などCtoCアプリが台頭していることが挙げられます。メルカリはテレビCMを積極的に放送することでアプリのダウンロード(DL)数を2000万DLまで増やしました。https://www.mercari.com/jp/info/20151105_infographics/

 メルカリの勢いを示すエピソードとして、日本郵便の配送担当者いわく、体感値としてメルカリの商品の取扱量が15年は前年と比べて明らかに増えたそうです。また、メルカリの利用者は繰り返しメルカリ経由で商品を購入する傾向も見られるとのことで、ヘビーユーザーを着実に増やしているのかもしれません。あくまで配送担当者の体感値に基づく話ではありますが。

スタートトゥデイもフリマに参入

 フリマアプリは成長分野ではあるものの、大手も次々と参入しており、競争も激しくなっています。例えば今月15日にはアパレルEC大手のスタートトゥデイがファッションフリマアプリ「ZOZOフリマ(ゾゾフリマ)」を開始しました。ファッションモール「ゾゾタウン」やコーディネートアプリ「WEAR(ウェア)」の商品情報や商品画像を使って中古品を出品できるため、ユーザーは商品を撮影したり、商品の詳細な情報を入力したりする必要がない点が強みといえます。

 国内の中古品市場は中古自動車を除いて約1兆2000億円程度と言われています。大手が参入することで市場が活性化されれば市場規模はさらに拡大するかもしれません。中古品をオンラインで購入する消費行動が広がっている上、究極の一点物である中古品はECとの相性が良いため、中古品EC市場は拡大していくと見て間違いないでしょう。

委託販売サービスは未知数

 中古品ブランドの委託販売サービスも活発化しています。消費者から商品を預かり、商品が売れた時点で売り上げから手数料を差し引いた金額を消費者に支払うビジネスモデルです。2013年に米国のリアルリアルが日本に上陸、2014年にはアクティブソナーが「リクロ」を開始して国内市場が盛り上がり始めました。今年11月には越境ECプラットフォーム大手のエニグモも委託販売サービスを開始しました。ただ、リアルリアルが今年10月に日本事業から撤退するなど、ビジネスとして成立させる難しさも露呈しており、中古品ブランドの委託販売サービスが今後も国内で拡大するのかは未知数といえるでしょう。

(画像はフリマアプリ「メルカリ」のサービスページのキャプチャ)

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