2015/11/26

配送時間の短縮競争が加速。アマゾン、楽天、ヨドバシなどが即日配送

配送時間の短縮競争が加速。アマゾン、楽天、ヨドバシなどが即日配送

 アマゾンジャパンが11月19日、受注後1時間以内に商品を届ける「Amazon Prime Now(アマゾンプライムナウ)」を都内の一部地域で開始しました。対象製品は食品や日用雑貨、本、ギフト用品など約1万8000点。対象エリアを順次拡げていく方針です。

「AmazonPrimeNow」http://www.amazon.co.jp/b?node=3907674051

 「アマゾンプライムナウ」は米国で実施していたサービスです。いよいよ日本にも上陸しました。豊富な品揃えと圧倒的な配送スピードを備えた「アマゾンプライムナウ」が始まったことで、EC業界における配送時間の短縮競争に拍車がかかるのは間違いありません。

楽天、ヨドバシも即日配送

 ECの即日配送は急速に広がっています。楽天市場が今年8月、最短20分で商品を届けるサービス「楽びん!」を都内の一部地域で開始したほか、ヨドバシカメラも今年2月に受注後約6時間で商品を届ける「エクスプレスメール便」を都内で開始しました。「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイも関東や関西の一部地域で受注当日に商品を届けるサービスを実施しています。

 「注文後すぐに届く」ことがECの重要なサービスの一つになっていく流れは今後も続くでしょう。ただ、受注後、数時間以内に商品を届けるには、在庫を消費者の近くに保管する必要があり、在庫の保管場所を分散しなくてはなりません。アマゾンや楽天など大手通販会社の即日配送の対象エリアは、人口密度が高い都心部に限られています。事業の収益性を考えれば、過疎地で数時間以内の配送を行うハードルはまだ高そうです。

地方商店街に勝機も

 注文してから数時間以内に商品が届くサービスを多くの消費者が求めるようになれば、「在庫が消費地の近くにあること」がECサイトの競争力に直結します。そうなれば、例えば、地方の商店が、スピード配送を武器に近隣住民にECを行うといった、新たなビジネスが生まれるかもしれません。筆者の経験では、夕飯を作ろうとしたら調味料が切れていたとか、必要な食材を買い忘れていたという経験が何度もあります。そういった時に、注文後1時間以内に商品を届けてくれる商店があれば、商品が多少割高でも注文すると思いますし、他の商品をついでに注文することもあると思います。大手通販会社が進出しにくい地方では、地域に根ざした商店街が、リアル店舗の商圏の顧客をオンラインで開拓できる可能性も生まれるのではないでしょうか。

(※画像は「Amazon Prime Now」のサイトのキャプチャ)

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