越境EC

2015/11/02

10月に始まった“お手軽”越境ECサービスまとめ

10月に始まった“お手軽”越境ECサービスまとめ

 国内企業が海外の消費者に商品を販売する「越境EC」への関心が高まっていることを受け、初期投資や業務負担を最小限に抑えた越境EC支援サービスが増えています。ECモールやショッピングカート提供会社が10月に始めた主なサービスをまとめてみました。

①NHNテコラス株式会社

 ネットショップ構築プラットフォーム「テンポスター」を提供しているNHNテコラス株式会社(本社東京都)は、国内企業の商品を買い取り、中国のECモール大手「天猫国際」を通じて販売するサービスを開始しました。サービスの初期費用や月額費用は無料な上、国内企業は在庫リスクゼロで中国市場に進出できます。

 NHNテコラスはグループ会社を通じ、中国における市場調査や、商標などの権利の調査を実施した上で、中国で売れると見込んだ商品に限り買い取るとのこと。当初は化粧品と健康食品を扱っています。こうした販売代行サービスを行うことで、中国進出を検討する国内企業を発掘し、将来はネットショップの構築や運営の支援を有料で行うことで収益化するとみられています。

②株式会社Eストアー

 EC支援大手の株式会社Eストアー(本社東京都)は、tenso(テンソー、本社東京都)が運営している越境EC専門サイト「バイイー」と提携することで、ECサイト構築システム「ショップサーブ」の利用者向けに越境EC支援サービスを開始しました。https://estore.co.jp/press/post_2225/

 商品を「バイイー」に出品するだけで海外向けに商品を販売できます。顧客対応や発送業務はtensoが代行。日本語の商品ページを自動的に英語や中国語に翻訳するため、外国語のサイトを新たに構築する必要もありません。初期費用や月額利用料は無料で、ネットショップは越境ECの売り上げの15%を手数料としてEストアーに支払います。

③株式会社リクルートライフスタイル

 株式会社リクルートライフスタイル(本社東京都)が運営するオンラインショッピングモール「ポンパレモール」も越境EC機能を強化しています。10月28日には、初期費用と月額固定費が無料で中国の大手ECモール「京東全球購」に出品することができるサービスを追加しました。http://www.recruit-lifestyle.co.jp/news/shopping/nw13648_20151028

ポンパレモールが開始した越境ECの仕組み
ポンパレモールが開始した越境ECの仕組み

 

 ポンパレモールの出店者は5品目まで「京東全球購」への出品が可能。商品登録や発送業務などは「京東全球購」のパートナー企業である株式会社ユニベイト(本社東京都)が代行するため、「ポンパレモール」の出店者は現地での煩雑な業務に追われることもありません。

 国内消費に飽和感も漂う中、ECを活用して海外の市場に活路を見出そうとする企業は増えている反面、越境ECには言葉の壁や商習慣の違い、市場調査の困難さなど、乗り越えなくてはならないハードルが多いため、事業参入に二の足を踏む企業も少なくありません。初期投資が不要で、煩雑な業務も発生しない越境ECサービスが増えていることは、海外への挑戦を検討している国内企業にとって朗報と言えそうです。

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