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2015/10/21

第一三共がアイムを買収。“肌トラブル問題”で撤退した化粧品通販に再挑戦。

第一三共がアイムを買収。“肌トラブル問題”で撤退した化粧品通販に再挑戦。

 製薬大手の第一三共株式会社(本社東京都)が、化粧品通販を手掛ける株式会社アイム(本社香川県)を11月上旬に買収する。スキンケア化粧品や健康食品など、ヘルスケア分野の通販に本格参入する。第一三共は12年秋に化粧品のネット通販を開始したものの、顧客の肌トラブルが頻発し、販売を中止した経緯がある。自力で通販事業の育成を目指してきたが、アイムを買収することで一気に事業を拡大する方針へと舵を切った。

 第一三共は、連結子会社の第一三共ヘルスケア(本社東京都)を通じ、11月4日付でアイムの全株式を取得する予定。取得価額は非公表。第一三共ヘルスケアは、OTC医薬品を中心としたヘルスケア事業を手掛けており、医薬品メーカーとして培った製品開発力を生かし、スキンケア製品やオーラルケア製品などを販売している。第一三共ヘルスケアは12年7月にスキンケア化粧品シリーズ「ダーマエナジー」を発売してネット通販に参入した。ただ、顧客の肌トラブルが頻発したため「ダーマエナジー」の販売を中止。現在もネット通販を続けているものの、取り扱っているのは美容ドリンク1品目のみだ。

 アイムの創業は2005年。スキンケア化粧品や健康食品の通信販売を展開している。代表的なブランドとして、コメ由来の美容成分を配合したスキンケアブランド「ライスフォース」を持つ。2015年2月期の売上高は58億1100万円だった。

 第一三共グループは今回の買収により、アイムが持つ通販のマーケティングのノウハウや物流体制、コールセンター、顧客基盤などを獲得する。第一三共グループの国内におけるヘルスケア事業の売上高は15年3月期で約478億円に上るが、流通経路の大半は店頭販売だ。今後はアイムの事業基盤を足掛かりに、新たな販路として通販を拡大していく。

(※画像はアイムのECサイト「RICE FORCE」の画面キャプチャ)

 

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