メールマガジン

2015/10/15

調査レポート:国内EC売上TOP500サイトにおける「リターゲティングメール」の導入状況

調査レポート:国内EC売上TOP500サイトにおける「リターゲティングメール」の導入状況

 ECサイトでユーザが商品を買い物カゴに入れた後、購入まで至らないことを「カゴ落ち」と言うが、この「カゴ落ち」は実際どれくらい発生しているのか?「ユーザが商品を買い物カゴにまで入れたのに買わないなんて、あまりないだろう」というイメージがあるが、平均60〜70%のユーザが購入に至らずカゴ落ちしているというリサーチ結果があるという。

 そのようなカゴ落ちしたユーザに対する販促施策として注目されつつあるのが「リターゲティングメール」だ。一度カゴ落ちした“購入意欲が高かったはず”のユーザにタイムリーに商品の再訴求ができるメールマーケティングの手法のことをいう。カゴ落ちマーケティングを専門にしている企業はまだ少なく、海外だと「Ve」、国内だと「ナビプラス」くらいで、あとは各社自社開発や、既存ツールを組み合わせて実施しているのではないだろうか。

 ユーザは、そもそもの購入意欲以外に、サイトの使いにくさ、他サイト含めた商品選択肢の多さ、SNSなどで飛び交う魅力的な商品情報の多さなど、様々な影響でカゴ落ちしてしまう。そのようなユーザに対して、「カートに入れていた商品」や「カートに入れていた商品を踏まえたオススメ商品」などをOne to Oneかつタイムリーに訴求して、中断していた買い物を継続してもらうことを促し、販売に繋げるのがリターゲティングメールに期待された役割である。

今回、ナビプラスが、その「リターゲティングメール」の国内での普及状況を、独自調査し、発表したので掲載する。

調査結果1 リターゲティングメールの普及率

「カートに入れていた商品」の再訴求等、従来のメルマガとは異なるアプローチでカゴ落ちしたユーザにリターゲティングメール(カート放棄メール)を配信していたECサイトは、全500サイトのうち34サイト(約7%)。

調査結果2 リターゲティングメールの業種別導入状況

リターゲティングメール(カート放棄メール)を配信していた34サイトの
業種別の導入は、総合通販(8サイト/23.5%)、アパレル(6サイト/17.6%)、家電/PC(5件/14.7%)、スポーツ用品(4サイト/11.8%)の順。
 

調査結果3 リターゲティングメールの目的

「買い忘れの商品ありませんか?」「カートに残っている商品あります」など、実際にカートに入れられている商品の再訴求を目的としたメール件名が23件(63.8%)と多数を占め、「商品は見つかりましたか?」「あなたへのおすすめ」など、離脱をきっかけとした単純な再訪問の促進を目的としたメール件名が10件(27.7%)、「クーポンお得」などのプロモーションを目的としたメール件名が2件(5.5%)。

調査概要

・    調査対象:2015年夏通販EC売上上位500サイト(参照:日本ネット経済新聞社公表)
・    調査期間:2015年8月1日〜8月31日
・    調査手法:該当500サイトにてメール会員登録を行った上でサイトに訪問。買い物カゴに商品を投入後にサイトを離脱後、届いたメールの「件名」「内容」「配信タイミング」などから、どのような目的のメールをどのような意図を持って配信しているかを独自調査。

 現在は、国内EC売上TOP500サイトのうち、導入サイト数は34件(7%)にとどまる「リターゲティングメール」。しかし、海外で導入が先行している状況や施策としての有効性、ECサイト事業者としての課題の優先順位を踏まえると、今後のトレンドとしては徐々に導入が進んで行くのは必然だと考えられる。

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