物流・在庫管理

2015/09/16

アスクルが「エコ配」を子会社化、物流強化を目指す

アスクルが「エコ配」を子会社化、物流強化を目指す

9月14日開催の取締役会において、アスクル株式会社(以下、アスクル)は、軽貨物、利用貨物運送事業を運営している株式会社エコ配(以下、エコ配)との間で資本業務提携の締結を行い、アスクルの子会社化することを発表した。

アスクルは「お客様のための進化する」の企業理念の基、「欲しいものを欲しいときにお届けする革新的生活インフラを最もエコロジーなかたちで実現する」というミッションを掲げ、主力事業である中小事務所向けのオフィス用品・現場用品の通販サービス「アスクル」や、個人が毎日使うものを低価格かつスピーディにお届けする通販サービス「LOHACO」などを提供している。

一方、エコ配は、「ありがとうの精神でお客様の心と心を繋ぎ、地球に優しい物流社会の実現を目指す」として、「エコロジーかつエコノミーな新発想の宅配便」をコンセプトに掲げている。地球環境問題に積極的に取り組み、自転車や電気自動車などのECO車両での配送を進めていて、全体の39%は既にECO車両による配送を行っており、今後もさらに、Co2を排出しないネットワークを構築する取り組みを行っていくようだ。こうした取り組みによって、いまや顧客は約75,000社にものぼり、徐々に事業を拡大してきている。

アスクルにとって、今回の資本業務提携は、物流機能の向上だけでなく、1回の配達にかかる環境負荷を最小にするという環境方針に沿ったものとなっている。よりエコで、よりローコストな配送を目指すことで、アスクルグループの競争優位性を高めるという考えだ。又、エコ配にとっても、多くの通販サイトを運営するアスクルグループとの提携によって、荷物取扱個数が増大し、事業成長を目指すことができる。

昨今、楽天が渋谷区・目黒区・世田谷区・港区に限定して最短20分で注文した荷物が届く「楽びん」なるサービスの提供を開始するなど、物流のプラットフォーム改善に注力する企業が増えてきている。ECサービスを提供する企業が飽和状態にある中、他社と差別化を図る部分として着目されているのが配送面となってくるのだ。
他社が配送スピードをこぞって競い合う中、こうした環境面に着目して物流の機能改善を進めた動きは珍しく、新鮮で、これからの動向から目が離せない。

author清水 正樹
オンラインセレクトショップ「スタイルストア」やギフト専門サイト「COOCMO」の事業責任者。1986年千葉県生まれ。大学在学中にWEB動画マーケティング事業で起業。その後、株式会社オールアバウトに入社、メディア運営・EC事業の立ち上げなどに携わり、現在は株式会社エンファクトリー副社長。兼業で合同会社flasco代表。
清水 正樹

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