楽天市場

2015/08/11

楽天決算発表!楽フェス、C2C型アクティビティ予約サービスなど

 2015年8月6日、EC業界を長年牽引している楽天株式会社が2015年第2四半期の決算発表を行った。
 グループ全体の売上収益前年比+25.2%、国内EC流通総額で見ると、前年同期比で+17.2%の534.1(十億円)となり、変わらぬ成長を継続している。
 その要因がどこにあったのか、今期注目の動向を探ってみた。

 楽天市場が今期、新しく始めたサービスに、「楽フェス」というO2Oイベントが挙げられる。これは、今までインターネット上のみで行われていた出店店舗による販売がECの枠を飛び出し、8/1~8/5の5日間、東京ビックサイトにて行われた出店店舗約300店舗による“お買い物祭”である。今まで、楽天市場という仮想商店街の中でのみ買い物をしていた顧客にとっては、お気に入りの店の店主、店員の顔が見ることができるというメリットがあり、一方店側にとっても、生で顧客の声や表情が見ることができるというメリットがある。又、ワークショップエリアなども併設されていて、食品サンプルの制作体験や、たらこの作り方など、家族全員で楽しめるようなO2Oならではの良さを存分に発揮したイベントとなっている。
 楽天スーパーセールやお買い物マラソンなど、話題性があり、わくわく感を創出するイベントを多く実践している楽天市場。「平成の楽市楽座」とも称される楽フェスは、新たな販路拡大の手段として、今後定着していくのではないだろうか。

  同時に、今期注目の動向として挙げられるのが、アクティビティ予約サイト「Voyagin」を運営するVoyagin Pte.Ltd.への出資である。「Voyagin」とは、現地の魅力を紹介したい個人がアクティビティを企画し、旅行者に販売できる、C2C型アクティビティ予約サービスである。Airbnbなど、東京オリンピック、パラリンピックを見据えて旅行者(ゲスト)をもてなす個人(ホスト)を結びつけるサービスが続々日本に参入するいま、楽天が目を付けたのはシンガポールに本社をおくこのVoyagin社だった。かねてから海外進出に重点をおき、社員の英語教育にも積極的に取り組んでいる同社だが、社員のTOEIC平均点数も目標の800点を超え、社内の“英語公用語化”も順調に進行している今、2020年の東京オリンピックを見据えた動きも更に加速しているようだ。
 

author清水 正樹
オンラインセレクトショップ「スタイルストア」やギフト専門サイト「COOCMO」の事業責任者。1986年千葉県生まれ。大学在学中にWEB動画マーケティング事業で起業。その後、株式会社オールアバウトに入社、メディア運営・EC事業の立ち上げなどに携わり、現在は株式会社エンファクトリー副社長。兼業で合同会社flasco代表。
清水 正樹

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