越境EC

2015/06/25

[中国で売る 39.]アリババ、1688.comを世界一の輸入販売プラットホームへ

 アリババは、傘下の1688.comを正式にオンライングローバル仕入れプラットホームとして位置づけ、アリババグループ戦略の中で輸入に関する重要な部分を担っていくことを明らかにしました。アリババの吴敏芝氏は、1688を世界一の輸入販売プラットホームへ成長させるために、配送システムとデジタルサービスの強化して、輸入品の信頼性を追求する方針でいます。

 アリババの北京年次総会で、アリババ代表のジャック・マーは、未来をクリエイトする「7大事業」の概要尾を表明しました。その中のひとつが、国際貿易サービスで、より多くの海外のブランドを輸入して、より多くのサプライチェーンの協力を得る方法を検討してきました。これは、1688がオンライングローバル仕入れプラットホームに進化することで、アリババのグローバル化戦略の構想もより具体性を帯びてきました。

 1688.comは世界一のBtoBマーケットで、ユーザー数が1.2億人のプラットホームです。毎日1.5億ページの閲覧数があり、1,000万を超える企業がネットショップを構えています。そのジャンルはファッションから、家具、工業品などさまざまです。
この数字からも、アリババがすでにB2B市場でも実力をつけていて、タオバオとTmalll以外にも事業範囲を拡大していこうとしていることがわかります。同時に大量の実店舗が1688.comから仕入れていることを考えると、近い将来にはこれらの店舗は1688.comから輸入品の数々も仕入れられるようになります。これは、中国の消費者が大歓迎でしょう。

 アリババのグローバル化戦略に伴い、中国の消費者は耳慣れた国際的に有名なブランドの商品を購入できるようになりました。しかし、輸入ができているのは一部の国際的に有名なブランドだけで、ほとんど優良な商品は、メーカーの規模の問題や輸入ルートの確保が解決できずに、中国のマーケットでは見かけません。中国の消費者は、市場に登場していないブランドは知ることもできません。

 中国の既存の輸入方式は、数多くの流通許可証を申請する必要があります。また、税関検査、納税、などの手続き、検査を経て消費者の元に商品が届きます。複雑なプロセスを処理できる輸入ルートは限られ、中国の消費者に商品が届くまでのリスクが高すぎます。これが、中国に海外製品が入ってこない理由です。

 アリババは国外企業が、輸入にかかわる複雑な手続きをできるだけ簡略化して、中国国内の仕入れマーケットと連結することで、国外の優良な商品をより多く輸入できるようにすることを目指しています。1688.comのオンライングローバル仕入れプラットホームを通じて商品を輸入すれば、既存の輸入方式に比べて、コストを20-40%削減でき、消費者に商品が届くまでの時間もこれまでより15-60日早くなります。一般的な消耗品に限らず、繊維商品、衣服の生地なども豊富に輸入できるようになると期待されています。

記事提供 : チャイナ・ドリーム・サポート 代表取締役 橋谷亮
せっかくの商品を日本だけで売るのはもったいない。13億人の巨大市場「中国EC」で10年超のスタッフが経験を重ねた成果の出る販売方法を採用。アリババやタオバオへの出店・運営代行、中国出店コンサルティングをサポートします

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